不良少女と死神くん

もう……頭回んないよ……

……

触れたたけみちの体温は、冷たくて、

あぁ、……もう

もう……そこに私の希望はなかった

今日は武道の結婚式

東卍のみんなは各々昔を振り返っている

私は修二と結婚したうえ子供を授かっていた

武道は、私の事を東卍に入れてくれた

優しくしてくれた

私の恩人

そんな彼が、結婚してしまう

きっとその内子供も産まれて

だんだん疎遠になって行ってしまうかも知れない

皆、何だかんだあったけどまともに生きてる

でも、私の奥底の記憶には、しっかり残ってるんだ

この生き方は、簡単に手に入ったものじゃない

誰かが……いや

皆が憧れた

傷だらけのヒーローが勝ち取った物なんだ

私は今日もそれを噛み締めて生きているって事

忘れられない

忘れてはいけない

これが、残酷な運命に振り回された一人の少女と 一人の死神の、恋の物語 彼らは、残酷ながらに互いを愛し合った それが、罪になり重い罰となる事を知らずに ……どこにも、初めヒーローは居なかった けれど、誰しもがヒーローになり、悪になり 次はどんな物語を語り明かそうか

完

ご愛読ありがとうございました！！ 後半は少しづつ短くなったり、可笑しくなったりしましたが 何とか完結を迎えられました！！ 今まで応援してくれた皆様。コメント、いいねを押してくれた皆様 一人一人のおかげで今日まで連載を続けられました また近いうちに新しい物語を書き始めようと思いますので、そちらも見て頂けると幸いです 本当にありがとうございました これからもよろしくお願いします