指を絡ませて、ぎゅっと握り

いつも通りに歩幅を合わせて歩いてくれる

12月25日

クリスマス

今日はyanくんと一緒に、

イルミネーションを見に来ている

yanくんから、イルミネーションに行こうと誘ってくれた

そう言って、指先で私の頬を優しく撫でる

思わず漏らした息が

白く染まって消えていく

yanくんがそう言うと、一歩私に近づく

私が離れようとすると

握っている手を引っ張られる

二の腕まで触れていて

心拍数が上がる

そう言って、yanくんを押して離す

私の耳元にそっとyanくんが近づくと

そっと囁かれる

私が言葉を発する前に

手を引っ張られて、言うタイミングを逃す

でもやっぱり気になって、声をかける

いつもと変わらない笑顔で振り返られる

私も、いつもと変わらない笑顔で、笑みを返した

イルミネーションを見に終わった後

yanくんの家にお邪魔する

yanくんがドアを開けてくれて

私はそのまま部屋の中に入る

yanくんのベッドの上に

２人並んで座ると

私はyanくんの肩にもたれ掛かる

すると私の肩に重みがかかったと思ったら

yanくんが私の肩に手を乗っけている

ボーッと、安心していると

はっと大事なことを思い出す

起き上がって

私の横に置いていたクリスマスプレゼントを取る

紙袋を両手で持って、yanくんに渡す

照れ隠しのつもりで、そっと笑う

yanくんが紙袋を差し出してくれる

そっと受け取る

そっと中を覗いてみると、そこには

頬が思わず緩む私に対して

yanくんは嬉しそうに微笑む

私に身を乗り出して

スマホケースを見せてくる

yanくんと目を合わせて、そう伝える

yanくんがそっと中を見ると

と、呟く

yanくんが、自然な笑みを零す

その笑顔で、さっきyanくんが言ってたことを思い出す

やっぱり疑問に思って、もう一度尋ねる

私の手をそっと優しく掴んで

指を滑り込ませる

肩がビクッと震える

私の肩の上から腕が通され

ぎゅっと抱きしめられる

耳元でそっと、囁かれて

思わず息を呑む

囁かれた耳元からどんどん赤く染まる

yanくんが私と顔を合わせると

目線が絡み合う

と、問いかけられるから

yanくんの背中に私の腕を回して

瞬きをするごとに

瞼をゆっくりと閉じていく

そっと私の頬に手が添えられると

私の唇に

そっと、優しくて深い、唇が落とされた