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TLS 〜three love story〜 《1》

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TLS 〜three love story〜 《1》

1 - TLS 〜three love story〜 《1》

2021年03月08日

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瀬戸内舞希(まき)

もうすぐ着く?

お父さん

おう

瀬戸内舞希(まき)

どのくらいなの!?

お父さん

あと3つ角を曲がるだけだ。

瀬戸内舞希(まき)

お!わくわくしてきた〜

お母さん

あまり興奮しすぎないのよ、舞希。

瀬戸内舞希(まき)

分かってるよ〜

私はもうすぐ地元の中学を卒業する。

高校は、夢を叶えるための 「ドリーム高校」 という難関高校に合格した。

地元を離れてアパートで一人暮らしをするため、今は家族3人でそのアパートの下見に行っている。

寮生活もいいと思ったのだが、うちは代々続く建築会社。

今回住むアパートは、父と私との共同作業で設計したものだ。

一人暮らしは社会勉強の一つだ、という 両親らしい意見も取り入れた上での決断。

もちろん私の将来の夢は建築家。 幼い頃から父の背中を見て育った影響か、自分でデザインを考えることが大好きだ。

一人っ子だから会社を継ぐのは私しかいないのも、建築家になる理由の一つだろう。

夢を叶える高校。たくさんの学部や専門があって充実しそうだ。

瀬戸内舞希(まき)

もしかして、このアパート?

お父さん

そうだ。きれいだろう?

瀬戸内舞希(まき)

うん!目立ってていいね!

お母さん

素敵なアパートね〜
舞希にはもったいないんじゃない?

瀬戸内舞希(まき)

え〜
そうかなぁ。

お父さん

まぁまぁ、とりあえず降りよう。

アパートは2階建てで3棟ある。 全部で12部屋。

私は2棟の203号室。

足早に階段を上り、玄関ドアの前に立つ。

追いついた父が、鍵穴に鍵を指す。

カチャリ

胸が高鳴る。

父がドアをゆっくり開く。

お父さん

さぁ。

息を吸い込んだと同時に目を開けた。

瀬戸内舞希(まき)

。。。。。

ピコンピコン テッテレー テッテッテー

耳に入る謎のゲーム音とともに、 目からも情報が遅れて入る。

瀬戸内舞希(まき)

人が、いる、、、?

五十嵐優利(ゆうり)

うわぁー!!!!!

五十嵐優利(ゆうり)

誰ですか!?

五十嵐優利(ゆうり)

不法侵入で訴えますよ!!!

瀬戸内舞希(まき)

、、、あ、あなたこそ、誰なんですか?

そこにはソファにーもたれかかってゲームをしている謎の男が。

五十嵐優利(ゆうり)

お、俺は、五十嵐優利だ。

五十嵐優利(ゆうり)

ドリーム高校の2年生。てか、もうすぐ3年生だな

瀬戸内舞希(まき)

え、ほんとに…

五十嵐優利(ゆうり)

あなたたちこそ、誰なんですか。

瀬戸内舞希(まき)

瀬戸内舞希です。

お父さん

娘は、ドリーム高校に合格した。春からこの部屋で一人暮らしをする。我々は怪しい者ではない。分かったな?

五十嵐優利(ゆうり)

そうなんですね、おめでとうございます。
分かりました。

五十嵐優利(ゆうり)

しかし、今僕はここに住んでいますし、本当に部屋番号合っておられますか?

五十嵐優利(ゆうり)

あ、でも鍵が空いたからな…。

お父さん

部屋番号を間違えるわけがないだろう。
とりあえず上がらせてもらう。

五十嵐優利(ゆうり)

ちょちょちょ、急にそんな困りますよ〜

お父さん

玄関で立ち話をするのはあれだろう。

お父さん

それにこの部屋は、俺と娘が設計したんだ。間違いはない。

五十嵐優利(ゆうり)

この部屋、あなた方が設計されたのですね。すごいなぁ。。。

瀬戸内舞希(まき)

(えへへ/////)

お父さん

とにかく、どうして娘が住む部屋に君がいるのか、しっかり説明してもらおうではないか。

それから私たち家族は、自分の部屋のはずだけど自分の部屋ではない部屋に乗り込み、話し合いをした。

これが私の人生を左右した瞬間だった。

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