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晴空 めると 🌙
めると
めると
柚木 あおい(ゆぎ あおい) ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 高校2年生 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 何にでも一生懸命 明るくて健気 律の前では少し強がってしまう
宮瀬 律(みやせ りつ) ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 高校2年生 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ クールでスポーツ万能 少し過保護で嫉妬したりする あおいの前でだけちょっと意地悪
めると
めると
カツ、カツと静かな校舎に 私たちの足音が響く
文化祭の居残り準備を 終えた私は
思い段ボールを抱えて 階段を降りていた
柚木 あおい
柚木 あおい
宮瀬 律
宮瀬 律
隣を歩く律が 呆れたように笑って
段ボールをひょいと取り上げる
柚木 あおい
ふいに触れた律の大きな手に 胸がトクンと跳ねた
私たちはお互いのことが 好きなのに
” 幼なじみ ” という関係が 壊れるのが怖くて
ずっと1歩を踏み出せずにいる
柚木 あおい
柚木 あおい
宮瀬 律
宮瀬 律
律はぶっきらぼうに 先を歩き出す
だけど、その耳の先が ほんのり赤い
柚木 あおい
柚木 あおい
そう思った、次の瞬間だった
私のローファーのかかとが 階段の端でツルッと滑った
柚木 あおい
柚木 あおい
浮き上がる視界
重力に逆らえず 真っ逆さまに落ちていく体
宮瀬 律
叫び声と同時に強い力で 体を抱きすくめられた
視界がぐるりと回って
私の代わりに律の体が 階段の下へ激しく転げ落ちていく
ゴト、ドサッ……!!
柚木 あおい
柚木 あおい
階段の下で
律はピクリとも 動かず倒れていた
頭からは、うっすらと 赤い血が流れている
柚木 あおい
柚木 あおい
誰もいない校舎に
私の泣き声だけが 虚しく響き渡っていた
数日後
病院のベッドで 律はゆっくりと目を覚ました
私はボロボロに泣きながら
律の無事な姿に安心して その手を握りしめる
柚木 あおい
柚木 あおい
柚木 あおい
だけど律は握られた自分の手を 不思議そうに見つめた
そして私に向かって
今まで一度も 聞いたことがないくらい
冷ややかな声を向けた
宮瀬 律
宮瀬 律
宮瀬 律
柚木 あおい
柚木 あおい
自分でも表情が 凍りついたのが分かった
窓の外の青空がやけに眩しい
私を世界で1番優しく 守ってくれた律の瞳から
私の存在だけが 綺麗さっぱり消えていた
コメント
1件
あおいちゃんと律くんの、お互いを想い合う距離感がすごく丁寧に描かれていて、最初のやりとりだけで胸がきゅっとなりました。特に律くんの耳が赤くなるところ、大好きです…。なのに最後の「君、誰?」で全てがひっくり返る感じ、読んでいて息が止まりました。続きが気になって仕方ないです…!