TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

どもっ!

あるとでーす!

今回は

「今宵は、月が綺麗ですね」最終話です!

というわけで、START〜!

貴方は写真立てに不思議な感覚を覚えつつも、

日記に目を映す。

ペいんと

まぁいいや

ペいんと

日記書こ…

ペいんと

今日は…2024年8月16日…

《ダイスロール》 CCB<=55 アイデア →21 成功

貴方はふと疑問がよぎった

昨日、何をしていたか一切思い出せないのだ。

2日前、3日前の記憶も、少し靄がかかっているように思える。

ペいんと

あれ…俺…

ペいんと

昨日何してたっけ、…?

昨日何をしていたか思い出せないが、

昨日の日記を見てみれば、何となくは思い出せるのではないかと思う。

ペいんと

あ、昨日の日記見るか。

貴方は日記を開く。

使い古された少し皺のよったノートは、

ページを捲るたび、カサカサと音を立てた

昨日、8月15日のページを開く。

一番に目に飛び込んできた文字を見て、

貴方は周りの音をシャットダウンする。

その日記に綴られた一文字一文字を凝視する。

8月15日 木曜日 明日は、8月16日は しにがみが死んでから1年。 交通事故なんてことで、 あいつを失いたくなかった。 あの交差点に花を添えて、 お墓参りに行こう。 またいつか 目の前に現れてくれたらいいのに。

ペいんと

、…は?

背筋が一気に凍る感覚。

わからない。

知らない。

なんで?

どうして?

どういうこと?

複雑な思考が脳内を支配する。

ペいんと

なんで…。

ペいんと

どういう…

しにがみ

ぺいんとさーん!

しにがみ

お風呂上がりましたよー!

彼の声が聞こえる。

いつも貴方を落ち着かせてくれる彼の声。

しかし今ばかりは、

その声を怖いと思ってしまった。

だって彼は、…。

彼は、…もう……。

しにがみ

あれ、部屋います?

ペいんと

うん……

ガチャリと、扉が開けられる

扉の先には、

久しぶりなような、いつも隣にあるような、

彼の笑顔があった

ペいんと

しにがみっ!

しにがみ

?!

しにがみ

どうしたんですか?!

彼は貴方の顔を見て驚いたような表情をする

気がつけば、貴方の目からは水が溢れていた。

ペいんと

…う…っ、ぐす…

彼の腕が、貴方を優しく包み込んだ

それは、少しだけ冷たくて、

少し衝撃を与えれば壊れてしまいそうなほど、

儚げだった。

しにがみ

ぺいんとさん、、、?

しにがみ

なんで泣いて、、、

ペいんと

わかんない、、、

ペいんと

わかんないけど、、、

ペいんと

しにがみが、、、

ペいんと

どっかに行っちゃう気がして、、、

しにがみ

そっか…

そんな彼のどこか悲しげな声を聞いた瞬間、

あの日の忌まわしい出来事の記憶の蓋が開く。

ペいんと

買い物楽しかったなー!

しにがみ

ですね!

しにがみ

また行きましょ!

ペいんと

しにがみクレーンゲームうまかったなぁー!w

しにがみ

えへへー

しにがみ

でしょ?w

ペいんと

うんw

キキィィィィッ

ペいんと

⁉︎

しにがみ

ぺいんとさんっ!

しにがみ

危ないっ!

ドンッ

ペいんと

…は?

ペいんと

しにがみ…?

彼はぐったりと倒れた

頭からは、目が覚めるほどの真っ赤な鮮血が溢れている。

ペいんと

おい!

ペいんと

ちょっと!救急車!

ペいんと

心配蘇生?

ペいんと

応急手当?

一切思考が働かなかった

ペいんと

しにがみ?

ペいんと

大丈夫か!?

しにがみ

…。

どうすればいいか知識としては知っていたはずなのに

体が動かなかった

ペいんと

どうしたらいい?

ペいんと

救急車?

ペいんと

101番!?

困惑していた

なんで、なんでなんでなんで…

その間にも、彼の体から温もりが消えていく

医者

残念ですが…

ペいんと

なんでっ!なんで!

ペいんと

俺は…

ペいんと

救えなかった。

ペいんと

何も…できなかった。

ペいんと

そっか…

しにがみ

思い出しました?

ペいんと

うん…

彼の体は消えかかっていた

ペいんと

しに、が…み?

しにがみ

まぁ、ぺいんとさんが生み出したものですから

しにがみ

ぺいんとさんが僕の死を思い出したら

しにがみ

消えちゃいますねw

ペいんと

じゃあ、忘れる!

ペいんと

忘れる…からっ! (泣)

しにがみ

できないでしょう?

しにがみ

そんなこと

しにがみ

ほら、ぎゅっ!

ペいんと

ぎゅっ…

抱きしめようと手を伸ばす。

しかし、

その手と手が触れることはなかった。

ペいんと

あぁぁ!

ペいんと

ああああああぁぁぁぁぁぁぁ! 泣

すり抜ける彼の体が、

それらが嘘ではないと物語る。

しにがみ

そっか、

しにがみ

帰ってきたら喜んでくれるかなって思ったんです

しにがみ

ほら、お盆なんで

しにがみ

でも、辛い…ですよね

ペいんと

フルフル

ペいんと

ありがと…

さらに彼の体は薄くなった

しにがみ

そっか

ペいんと

来年も、来てね

しにがみ

もちろん

ペいんと

ずっと、待ってるから

しにがみ

じゃあ、また来年

ペいんと

…。

そうして彼の体は、跡形もなく消え去った

再び日記に目を戻す。

ペいんと

日記…つけよう

貴方はペンを持つ。

そして、ただひたすらに動かした。

また彼の笑顔を見たいから。

8月16日 金曜日 今日は、しにがみが会いに来てくれた。 なんとなく、安心した。 来年もまた会うって約束したから、 絶対に他の人を好きになったりしない。 今日みたいに、しにがみの死を 忘れたりもしないってここに誓う。 また来年も、会えますように。

貴方はそうして、パタンと日記を閉じた。

貴方は思い出した。

今日、何故コンビニにいたのか。

ペいんと

あぁ、そうだ

ペいんと

やんなきゃいけないこと…

ペいんと

思い出した…。

しにがみのお墓参りだ

ペいんと

行こう。

外に出ると先ほどの雨はすっかり止んでいた

雨が降った後の生暖かい空気が体にまとわりつく

ペいんと

コンビニで

ペいんと

お線香とロウソク、後ライターも買ってこう

店員

580円です

店員

ちょうどお預かりいたします

店員

レシートとお控えです

店員

ありがとうございましたー

ペいんと

ペコッ

貴方は彼の墓のある神社へと足を運んだ。

ペいんと

確かこの神社の墓地に…

タッタッタッタッタ…

ペいんと

あった、

ペいんと

(静かに手を合わせる)

ペいんと

(どうか…安らかに…。)

ペいんと

ふぅ…

ペいんと

来年も、会えるよな

お墓参りを終え、

ふと後ろを振り返ると、

大きな満月が煌々と輝いていた。

彼の墓の横に座って月を眺める。

ペいんと

ねぇ、しにがみ

ペいんと

月が綺麗だよ

ペいんと

しにがみくらいさ

ペいんと

…いや、しにがみの方が綺麗だなw

ペいんと

ねぇ、また会えるよね

ペいんと

大好きだから、さ

ペいんと

また、会いに来てよね

しにがみ

うん

ペいんと

!?

ペいんと

しにがみ⁉︎

ペいんと

…はぁ…

ペいんと

気のせい、か…。

『今宵は、月が綺麗ですね』

これにて、

『今宵は、月が綺麗ですね』

終了となります!

楽しんでいただけましたでしょうか!

あまりCoCって感じではないですが…!w

このペアでみたい!

などのリクエスト、

どしどしお寄せください!

それじゃ、

おつある〜!

この作品はいかがでしたか?

132

コメント

5

ユーザー

あぁ、どうしてもっと早く見なかったんだろうか、最高です。 あと、あるとさん涙腺どっか行っちゃたんですけどどうしたらいいすかね、????(知るか)

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚