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主
主
主
主
主
貴方は写真立てに不思議な感覚を覚えつつも、
日記に目を映す。
ペいんと
ペいんと
ペいんと
《ダイスロール》 CCB<=55 アイデア →21 成功
貴方はふと疑問がよぎった
昨日、何をしていたか一切思い出せないのだ。
2日前、3日前の記憶も、少し靄がかかっているように思える。
ペいんと
ペいんと
昨日何をしていたか思い出せないが、
昨日の日記を見てみれば、何となくは思い出せるのではないかと思う。
ペいんと
貴方は日記を開く。
使い古された少し皺のよったノートは、
ページを捲るたび、カサカサと音を立てた
昨日、8月15日のページを開く。
一番に目に飛び込んできた文字を見て、
貴方は周りの音をシャットダウンする。
その日記に綴られた一文字一文字を凝視する。
8月15日 木曜日 明日は、8月16日は しにがみが死んでから1年。 交通事故なんてことで、 あいつを失いたくなかった。 あの交差点に花を添えて、 お墓参りに行こう。 またいつか 目の前に現れてくれたらいいのに。
ペいんと
背筋が一気に凍る感覚。
わからない。
知らない。
なんで?
どうして?
どういうこと?
複雑な思考が脳内を支配する。
ペいんと
ペいんと
しにがみ
しにがみ
彼の声が聞こえる。
いつも貴方を落ち着かせてくれる彼の声。
しかし今ばかりは、
その声を怖いと思ってしまった。
だって彼は、…。
彼は、…もう……。
しにがみ
ペいんと
ガチャリと、扉が開けられる
扉の先には、
久しぶりなような、いつも隣にあるような、
彼の笑顔があった
ペいんと
しにがみ
しにがみ
彼は貴方の顔を見て驚いたような表情をする
気がつけば、貴方の目からは水が溢れていた。
ペいんと
彼の腕が、貴方を優しく包み込んだ
それは、少しだけ冷たくて、
少し衝撃を与えれば壊れてしまいそうなほど、
儚げだった。
しにがみ
しにがみ
ペいんと
ペいんと
ペいんと
ペいんと
しにがみ
そんな彼のどこか悲しげな声を聞いた瞬間、
あの日の忌まわしい出来事の記憶の蓋が開く。
ペいんと
しにがみ
しにがみ
ペいんと
しにがみ
しにがみ
ペいんと
キキィィィィッ
ペいんと
しにがみ
しにがみ
ドンッ
ペいんと
ペいんと
彼はぐったりと倒れた
頭からは、目が覚めるほどの真っ赤な鮮血が溢れている。
ペいんと
ペいんと
ペいんと
ペいんと
一切思考が働かなかった
ペいんと
ペいんと
しにがみ
どうすればいいか知識としては知っていたはずなのに
体が動かなかった
ペいんと
ペいんと
ペいんと
困惑していた
なんで、なんでなんでなんで…
その間にも、彼の体から温もりが消えていく
医者
ペいんと
ペいんと
ペいんと
ペいんと
ペいんと
しにがみ
ペいんと
彼の体は消えかかっていた
ペいんと
しにがみ
しにがみ
しにがみ
ペいんと
ペいんと
しにがみ
しにがみ
しにがみ
ペいんと
抱きしめようと手を伸ばす。
しかし、
その手と手が触れることはなかった。
ペいんと
ペいんと
すり抜ける彼の体が、
それらが嘘ではないと物語る。
しにがみ
しにがみ
しにがみ
しにがみ
ペいんと
ペいんと
さらに彼の体は薄くなった
しにがみ
ペいんと
しにがみ
ペいんと
しにがみ
ペいんと
そうして彼の体は、跡形もなく消え去った
再び日記に目を戻す。
ペいんと
貴方はペンを持つ。
そして、ただひたすらに動かした。
また彼の笑顔を見たいから。
8月16日 金曜日 今日は、しにがみが会いに来てくれた。 なんとなく、安心した。 来年もまた会うって約束したから、 絶対に他の人を好きになったりしない。 今日みたいに、しにがみの死を 忘れたりもしないってここに誓う。 また来年も、会えますように。
貴方はそうして、パタンと日記を閉じた。
貴方は思い出した。
今日、何故コンビニにいたのか。
ペいんと
ペいんと
ペいんと
しにがみのお墓参りだ
ペいんと
外に出ると先ほどの雨はすっかり止んでいた
雨が降った後の生暖かい空気が体にまとわりつく
ペいんと
ペいんと
店員
店員
店員
店員
ペいんと
貴方は彼の墓のある神社へと足を運んだ。
ペいんと
タッタッタッタッタ…
ペいんと
ペいんと
ペいんと
ペいんと
ペいんと
お墓参りを終え、
ふと後ろを振り返ると、
大きな満月が煌々と輝いていた。
彼の墓の横に座って月を眺める。
ペいんと
ペいんと
ペいんと
ペいんと
ペいんと
ペいんと
ペいんと
しにがみ
ペいんと
ペいんと
ペいんと
ペいんと
『今宵は、月が綺麗ですね』
主
主
主
主
主
主
主
主
主
おつある〜!