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17
#何でも許せる人向け
ゆっきーな
557
灰猫
42
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セカイを追い出された翌日の放課後。咲希は、胸にこびりついた「雪」への共感……消えてしまいたいという自分と同じ暗い熱を抱えながら、重い足取りで廊下を歩いていた
咲希
自分と同じ。そう思うことが救いになるなんて、自分はなんて不謹慎なんだろう
自嘲気味に俯いた瞬間、近くの空き教室から、空気を切り裂くような怒号が響いた
???
咲希
咲希は息を呑み、反射的に教室の扉の隙間から中を覗いた
そこにいたのは一歌、遥、そして志歩だった
一歌
一歌
一歌の声は震えていた。親友である咲希を、志歩の「冷たさ」から守りたいという必死な叫びだった
しかし、志歩はその叫びを一瞥することもなく、氷のような声で言い放った
志歩
それは、咲希の耳には完璧な絶縁状として届いた
咲希
今まで咲希を支えてきたものが音を立てて崩れていく
咲希
心臓の奥に、鋭利なナイフを突き刺されたような感覚
咲希
咲希は、自分がその場に立っていられなくなるのを感じ、乾いた笑いを漏らしてその場を離れた
近くの女子トイレに駆け込み、鍵を閉め、震える指でスマホを取り出す
咲希
誰もいない、崩壊しかけた場所。そこにまふゆは立ち尽くしていた
まふゆ
セカイの廃墟で、まふゆは咲希に向かって、苛立ちを剥き出しにした
しかし、そこにいた咲希は、いつものように無理やり笑って励ましてくれる「太陽」ではなかった
瞳から光が消え、幽霊のように青ざめた咲希は、射抜くような視線でまふゆを見つめ返した
咲希
まふゆ
咲希
咲希の声は低く、地を這うような怨嗟を含んでいた
咲希
まふゆ
咲希の剥き出しの叫びに、まふゆは息を呑んだ。自分を「正しい場所」へ連れ戻そうとするはずの存在が、自分よりも深い闇の底に落ちている
咲希
咲希
咲希はふらふらとまふゆに歩み寄り、その冷たい手を取った
咲希
咲希
そして咲希は、諦めを含んだ声でゆっくりと口を開く
咲希
咲希の瞳には、狂気にも似た安堵が宿っていた。独りで消えるのは怖い。けれど、自分と同じ「本当の気持ち」を共有できる雪となら、この虚無さえも暖かく感じられるのではないか
まふゆ
まふゆは、咲希の握る手の熱を感じながら、静かに目を閉じた。誰も自分を見てくれない。誰も自分を分かってくれない。 そんな世界で、目の前の少女だけが、自分の「死」を肯定し、共有しようとしている
まふゆ
二人の想いが同調した瞬間、セカイの空気が震え、周囲の廃墟がより一層、輪郭を失っていく。「救い」を求めて作られたはずのこの場所が、今や二人の少女を呑み込み、永遠に閉じ込めるための「心中」の舞台へと作り替えられていく
咲希
まふゆ
二人は手を取り合い、セカイのさらに深い闇の淵へと歩き出した
その背中は、傍目には仲睦まじい親友同士のようであり、その実、一歩踏み外せば二度と戻れない破滅への行進だった
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