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ななか
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ななか
コメント
1件
何を思ったんだァーー!?!? 今回もめちゃくちゃ面白かったです!!!次回がたのしみ!!!!
藤野 翠
広瀬 優杏
おばあさん
藤野 翠
広瀬 優杏
そんなやりとりをしながら、 二人で洗濯物を畳んでいると……
ガッシャーン!!!
広瀬 優杏
二階から何かが落ちるような音が聞こえた
おばあさん
藤野 翠
私たちは慌てて階段を駆け上がった
広瀬 優杏
藤野 翠
おじいさん
おじいさんは床に尻もちをついて 少し恥ずかしそうに笑った
床には、埃を被った古いカードゲームや ボードゲームの箱が散乱している
着せ替え人形もあちこちに……
おばあさん
おじいさん
藤野 翠
きっと、これはどれも結花ちゃんのために 買ったもので
でも結花ちゃんはいなくなっちゃって、 それからずっとこの押し入れに眠ってたんだ
おじいさん
広瀬 優杏
藤野 翠
……いいのかな
おばあさん
おばあさん
私の心を見透かしたように、 おばあさんが私に耳打ちした
藤野 翠
ババ抜き中
広瀬 優杏
藤野 翠
おばあさん
おじいさん
藤野 翠
藤野 翠
めっちゃ普通にはしゃいじゃってた
広瀬 優杏
広瀬 優杏
藤野 翠
周りを見れば、 おばあさんとおじいさんの楽しそうな表情
おじいさん
おばあさん
その二人の表情そのものが 答えのように見えて、 楽しんじゃってもいいような気がした
私は手札を取って確認し、 揃っているトランプを場に出していく
広瀬 優杏
広瀬 優杏
ポン!!
藤野 翠
散歩中、ソラが急に地面を掘り出したので 私もそこを覗く
でも、何も見えない
おじいさん
おじいさん
藤野 翠
おじいさん
藤野 翠
そう、優杏はあれから毎日散歩の時には 遠くからこちらの様子を伺うようにして 後ろをついてくるだけなのだ
広瀬 優杏
藤野 翠
藤野 翠
そう言ってソラの頭をワシャワシャ撫でる
すると優杏が少しだけこっちに近づいてきた
恐る恐る屈んでソラと目線を合わせ、 見つめ合ってる
おじいさん
おじいさんは犬用ビスケットを優杏に 差し出した
広瀬 優杏
藤野 翠
広瀬 優杏
プルプル震えながらおやつを差し出す 優杏の姿に思わず笑ってしまった
ソラ
ソラは器用にビスケットだけを口にして そのまま食べた
そして、「もっと」と言うように 優杏を見つめる
広瀬 優杏
優杏もソラはあまり怖くないと ようやく気づいたのか、 露骨に怯えなくなってきていた
広瀬 優杏
藤野 翠
おばあさん
広瀬 優杏
藤野 翠
おじいさん
それから私たちは、 何日もおばあさんとおじいさんと過ごした
楽しくて、自由で
新しいことが沢山で
その新しい景色を見るごとにスケッチする
やっと生きてる心地がした
何日目かの夕方
おじいさんの車におばあさんと私と優杏が 乗って、夕飯の買い出しに行った
私と優杏は後部座席に座って、 窓の外を見つめながら四人で しりとりをしていた
藤野 翠
広瀬 優杏
おばあさん
おじいさん
遮蔽物が無く、ずっと遠くまで見える
通学路の電車と違って、 ずっと見続けられる綺麗な景色だった
藤野 翠
広瀬 優杏
おばあさん
おじいさん
車が、私たちが最後に下り立った駅の近くを 通った
藤野 翠
とある掲示板が目に入る
藤野 翠
嘘
藤野 翠
藤野 翠
心臓の音がうるさい
気づけば、私はおじいさんにそう頼んでいた
広瀬 優杏
広瀬 優杏
藤野 翠
二人で駅の掲示板に駆け寄る
見間違いじゃなかった
そこには……
『神奈川県の女子中学生二人 行方不明』
貼られた写真に映っているのは、 見覚えのある制服
私と優杏だった
広瀬 優杏
優杏が小さく呟いた
ポスターの端には、私の母のコメント
『無事でいてくれればそれだけで……』
藤野 翠
私は目を逸らした
胸がぎゅっと痛くなる
藤野 翠
広瀬 優杏
藤野 翠
時が止まった気がした
優杏がなかなか返事をしなかったから
広瀬 優杏
ポスターから目を離さず、優杏が言った
藤野 翠
言葉が上手く出ない
藤野 翠
優杏は小さく笑った
広瀬 優杏
藤野 翠
広瀬 優杏
優杏は苦笑した
藤野 翠
広瀬 優杏
広瀬 優杏
藤野 翠
結花ちゃんは、もう二度と おじいさんとおばあさんの元へは帰れない
私たちはそうなっちゃ駄目だ
藤野 翠
そう答えた途端、優杏の鋭い瞳が 私を射貫いた
その目は、少し怒っていて
広瀬 優杏
優杏の声が少し強くなる
広瀬 優杏
胸がドキッとする
広瀬 優杏
藤野 翠
思わず声が大きくなった
広瀬 優杏
優杏が前髪をかき上げる
そこには、ずっと隠していた 綺麗な赤メッシュ
広瀬 優杏