他とは違うということは、幼い頃からわかってた
人を食べて、殺して。
どうして普通に産んで、普通に愛されなかったのだろう。と
なんでも恨んで、泣き喚いて。
足掻きに足掻いて、出た答え。
喜ばれない命もあるのだと。
だけど
だけどあの時
確かに感じた。
胸の高鳴りと
『優等感』を
💜くんに。
💜
……いない…
💜
どこにもいない…
💜
(書き置きも、部屋の荷物も、何も無い)
💜
……
💜
(冷蔵庫…)
パカッ
💜
…お……俺の食べる分しかない…?
💜
こっちも、こっちにも…!
💜
……っ
もう取り返しのつかないような
感じがする…
💜
(🧡くんが行きそうなところ……)
💜
❤さんとこ……
💜
閉まってる…
他に
他に🧡くんが行きそうなところは…
💜
…
警察署…
本当は
本当は気づかないフリをしていたのかもしれない
💜
(🧡くんが行く所なんて…)
💜
…っ
💜
(気づいていたのに、気づかないフリをして。)
💜
(見ないフリをして、知らないフリをして)
💜
(わかりたくなかった。怖くて考えたくなかった。)
💜
🧡くんはきっと……もう…
警察
!
警察
君…大丈夫?
警察
具合が悪そうだけど……救急車呼ぼうか?
💜
だい……じょうぶ…です……
警察
いや……でも…
警察
(変わった髪色の髪と目だな。)
💜
帰れます……1人でも大丈夫…です……
💜
フラッ……
警察
あっ………
警察
……?
バタンッ
大丈夫。
帰ってくる
絶対に
絶対に帰ってくる
大丈夫だって
💜
🧡くんが……ヒック…俺を置いていくわけ…ない……
いつもみたいに待ってれば
笑顔で帰ってきてくれる。
『ただいま』って言って
頭を撫でてくれて、笑ってくれる。
💜
うぅ……
じゃないと
そうじゃないと
💜
ヒック……じぇうくん……
💜
早く、早く帰ってきて……
💜
お願いだから…
💜
じぇうくん……
貴方がいない世界で生きていたって
意味がない。
はい!今回はここまで! ご閲覧ありがとうございました!