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俺は知ってる
4月25日
誰かを失う未来がくる
俺の誕生日を境に
みんな離れていく
その日に俺と一緒にいた人は何らかの理由で死ぬ
あの時は......
あの日、俺はなつとスタジオから帰っていたときだった
俺もなつも気づけなかった
グサッ
なつの胸に...
刺された
通り魔だ
刺された部分から血が流れ出す
俺はなつを抱えながら119とボタンを押す
なつの目には涙が溜まっていた
か弱い声
必死に声をつくる
大丈夫じゃない
だってもう、
気付けば病院だった
記憶がない
なつが手術室に入って5時間ほどが経ったとき
手術室から無言の先生が出てきた
俺はダメだったことを察した
メンバーを1人失った
絶望と涙が込み上げる
そのとき
みんなで泣いた
そこからは地獄だった
4月30日
こさめが急に倒れた
楽しかった時間は苦痛の時間に化す
こさめは癌だった
今日初めて分かった
あんなに楽しそうにしてた姿が嘘みたいだ
そのときにはもう遅くて
進行が早く、手遅れだと言われた
苦しそうだった
ずっと、我慢してたのかもしれない
そのとき、こさめの瞼が落ちた
その後、先生から亡くなったと言われた
また、目の前で消えた
俺は何かの呪いなのかと思った
それは的中していた
この時は大丈夫だと思った
でも
ガンッ
事故にあった
前の車に当たられてしまい
ガラスは割れ、車体もボロボロ
そして...
2人は前席だったから
頭を強打し、意識が無くなっていた
まただ
また失った
次は...
いるまは六奏ビルの屋上から飛び降りた
俺もいけばよかったな
ネットでは叩かれ、信じて貰えなくなった
俺は呪いだった
みんなを死に連れていく"死神"
そんなやつ、この世に要らない
それは誰への言葉か今でも分からない
でも確かに
ここに輪廻の起点がある
それだけは分かった