それでも君を愛してる

その日からMr.ブルーはMr.銀さんを追尾した

それはMr.銀さんがどのような人物なのか確かめるためだった

Mr.ブルーの同級生の子が転んだ

何日か追尾してわかった

銀さんは心優しい人だということが

その日の放課後

Mr.ブルーは銀さんの優しさを利用することにした

ブルーが銀さんの前で車に轢かれそうになったらきっと助けに来るだろう

それを考えていた

ブルーの前に車が来る

キキィーッッ

ドンッッ

すごい衝撃音だった

計画は思い通りに進んだ

銀さんはブルーを庇って倒れていた

ブルーはわざと驚いているふりをした

そこにすまないが現れた

下校途中だったのだろう

すまないは絶望したようにその場に立ち尽くした

轢かれたのが銀さんだとわかったのだろう

ブルーは心の中ではずっと嘲笑っていた

ブルーもすまないも病院に来た

ブルーは銀さんがどういう状態か確かめたかったからだ

Mr.銀さんは昏睡状態となった

これですまないを独り占めできる…と

Mr.ブルーは嬉しさが込み上げてきた

それから2週間

Mr.ブルーは時が経つに連れて、すまないの笑顔ではなく…

困った顔や絶望した顔が見たくなるようになった

前までの歪んだ愛がまた形を変え、すまないに当たる

ブルーはすまないの困難な顔を求めて、すまないに裏で嫌がらせをした

次回に続く