コメント
2件
続き待ってます!! 同じ名前の方がこんな神作を... 頭が上がりません...
それは、いつも通りいむくんの家でゲームをしていた時のこと。
水
白
水
水
白
白
水
白
白
黒
白
白
黒
白
水
水
白
水
白
煽られた勢いのまま2回戦目に突入する、まさにその時。
黒
悠くんから声がかかった。
水
白
黒
白
確かに、時計は楽しい時間の終わりを示していた。
水
黒
白
完全に無意識だった。
身内と話しているあいだ、思考がそのまま口に出た、ただそれだけの話。
でも、それは言っちゃいけなかった。
水
その時、
黒
一瞬かすかに、悠くんの顔が強ばった。
僕くらい位置が近くなかったら、
そもそも僕じゃなかったら、捉えられないほど小さな違和感。
僕がそのことを言い出すより先に、悠くんの言葉が続いた。
黒
水
黒
水
白
水
白
黒
水
そのあともだらだらと話していたが、流石にタイムリミットだった。
白
黒
白
黒
水
無言の空間に、足音だけが響く。
気まずくなりそうなものだけど、悠くんと居るとそれがない。
だから、わざわざ口を開く必要は、いつもなら無い。
…でも、今日は違う。
白
この人にものを問う時は、
白
はぐらかされないように。
黒
白
黒
白
あの表情は、隠し事の証。
だいぶ取り繕うのは上手くなったけど、僕の目はごまかせない。
それに本当は、取り繕わせちゃいけないひと。
白
白
返事は帰ってこない。
また、足音だけの空間に戻る。
見慣れた景色。 もうすぐ家に着いてしまう。
家の前で自然と、足音が止まった。
寂しさを抱えながら、別れを告げようと口を開く。
白
黒
絞り出したような声。
黒
その声に、体が固まった。
黒
白
苦しそうな彼にたまらず呼びかけて、何も言えることがないことに愕然とした。
白
白
白
気の利いた事は何一つ言えないけど。
白
白
伏し目がちだった彼の目が、バッ、と効果音が付きそうな勢いでこちらを見る。
黒
まあ、どうせ打ち明けられない自分を自分で責めてたんだろうけど。
おとうとを舐めないで欲しい。
あなたの代わりに他の人におにいちゃんになって欲しいなんて微塵も思わない。
白
黒
相手のことだったら即答できるのに、自分のことを少しも考えない優しい人。
でも、
隠し事なんて、僕らの絆に比べたら無いも同然、でしょ?
白
白
白
…伝わったかなんて、野暮なことは聞かない。
いつもより水分量が多い気がする大きい瞳に、僕が映る。
それだけで、十分だった。
黒
白
完全に本心だ。
そもそも僕の発言から始まったんだし。
黒
黒
白
黒
白
うんうん、やっぱり笑顔の方がいい。 似合うし、何よりこっちが嬉しくなる。
ごめん、なんて言わせたくもない。
白
白
黒
黒
黒
白
走り出した彼の姿をじっと見つめる。
彼の足が早いのか、いつもは大きい背中がやけに小さく見えた。