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前川side 夏の暑い時期を終え 涼しさが感じる季節になった。 今日はオフ。 寮の屋上で先輩と後輩が 主催された話し合いに 強制参加された。

西純

んで、どうなの?最近。

井上

見てる限りそんな変わってなさそうなんだけど。

前川

まさしくその通りです。

山田

右京さん早く告白しましょうよ。取られますよあの可愛い子。

百崎

絶対両思いですから。

前川

そんなことないって。俺のこと好きなんかどうかも分からへんのに…

西純

だったら花火大会誘わんわ。

井上

あの後どっか一緒に行った?

前川

んーと、美和ちゃんが好きそうな隠れ家カフェ行きました。京都の。

中川

だからか。いつもよりもスマホとにらめっこしてるなって思ったら。

西純

そうなん?

井上

それとさ、美和とのツーショット見ながらニヤニヤしてんねんこいつ。

百崎

僕も見せられました。『美和ちゃんマジで可愛い』とか言いながら。

そんなこと話している 人たちの話を聞きながら ぼーっと景色を眺めた。 次いつ誘おうか… 前コスモスが好きって言ってたから コスモス畑でもいいな…

中川

右京聞いてる?

前川

関西で有名なコスモス畑ってどこですか?

井上

一気に話とんだぞ。

西純

俺知らん。

中川

スマホで調べろ。

山田

あ、お昼の時間だ。先行ってますね。

井上

俺も。

中川

広大さん待ってください。

前川

コスモス畑…………

西純

ほら飯行くぞ。

昼休み終了のチャイムが鳴り 教室に急ぐ男子高校生みたいに 屋上のドアを開けた。 近々美和ちゃん誘って コスモス畑に行こう。 そう決めてお腹を空かせ ご飯が待つ食堂に走り出した。

数日後

遠藤

こっちの方がいいんじゃない?

西純

え?こっちの方がよくね?

井上

成が持ってるやつがいいと思う。

クローゼットの中を 漁り服を見定める先輩。 ちなみに今日は 美和ちゃんと神戸の方の コスモス畑に行く。

西純

神戸港で告るん?

前川

…………黙秘で。

井上

マジで?

西純

ていうかはよ着替えろよ。

遠藤

ほら両手上げて。

前川

自分で着替えられるんで遠慮しときます。

成さんが選んでくれた 服に袖を通し、 財布とスマホが入ったカバンを 手に取り靴を履いて 美和ちゃんの元へ向かった。

神戸 コスモス畑

美和

こんなとこあったんですね。初めて知りました。

前川

前木浪さん言うててん。奥さんと来て結構良かったって。

美和

なるほど……

2人並んでコスモス見ながら 歩き回る。 すれ違う人を見てみると 家族連れや恋人同士。 それから友達同士て来ている人。 みんなコスモスを見て 楽しそうに話を弾ませている。 俺らだってそう。

美和

私がなんでコスモス好きか知ってます?

前川

分からへん。なんで好きなん?

美和

コスモスの花言葉が好きなんです。色ごとにちょっと違うんですけどね。

前川

ちなみに花言葉は?

美和

赤が『愛情』で白が『優美』、ピンクが『純潔』です。可愛いでしょ?

前川

うん。可愛い。

花に見とれてるのか 俺が放った言葉のせいか 分からないけど顔が真っ赤。

美和

今日暑くないですか?

前川

全然。めちゃくちゃ涼しい。過ごしやすくなったよね。

美和

いや、絶対気のせいです。暑い。

前川

先に可愛いとか言い出したやんw

美和

あれは花のことで💦

テンパリ出したら余計に 顔が赤くなりだした。 そんな彼女の頭を 軽く撫でた。

前川

そんなとこも好きかも。

美和

え?

前川

ん?

美和

いや、その…

前川

なに?

美和

たぶん私の聞き間違いと勘違いなんでお気になさらず…

前川

逆に気になるんだけど。

美和

いや、困らせちゃうんで…

俺が告白に近いことを 放ったら目が泳ぎ出した。 困らせてしまうとか 言っているけど 美和ちゃんなら 全然困らない。

前川

いやいや、困んないから。言ってよ。

美和

………………です……

前川

ごめん。"です"しか聞こえへんかった。

美和

好きです。

前川

………

美和

無言やめてください💦

前川

コスモスじゃなくて?

美和

コスモスもです。はい。これ以上は……

口篭り出した。 そらそうよね。 好きな人に告白すんの やばいぐらい緊張するの。

前川

付き合おっか。

美和

え?私でいいんですか?

前川

美和ちゃんじゃないと嫌やから。

美和

ほんとにですか?

前川

うん。

美和

嘘とかじゃないですよね?

前川

俺も美和ちゃんのこと好きだから。

右手を差し出す。 返事が良ければたぶん 手を添えてくるはず。 予想通りに手を添えてきた。

美和

こんな私ですがよろしくお願いします…

そう答えた途端 風が強く吹き荒れた。 まるで俺らの新しい日常へ 送り出すように。 風の強さでよろけた彼女を 支えるように抱きしめた。 俺この先ずっと守り抜くから。

紅葉のような都の子

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