恋人におはようがしたいだけなのに。
今はまだ10時30分
おはようでも通じる時間帯だろう
でも彼は
生徒会ばっかで…
服を引っ張ると笑顔でこっちを向くが
またあとで、じゃなくてさ
お昼の放送を始めます! まず今日は__、
黙々と給食を食べ進めるないくん。
そんな声と共に足を動かした
構ってくれなさすぎ、
俺の仕事だから! 大丈夫!ありがとね〜!
続いての競技は 借り物競走です。
ないくんは借り物競走に出ない。
つまんない。
いらない。
そう考えていたら…
ウインクしてきたほとけはとてもうざかったけど
自然と笑顔になった。
位置について、よーい…どん!
一斉にみんなが走り出す。
ないくんはなにを借りるのか。
俺以外に借りてほしくない気持ちはあるが まぁ仕方ない。
ないくんがお題の紙を開いた
少し周りを見わたし走りだすないくん。
なんて呑気に考えてると……
いやどゆこと!?!?
そんなきらきらした目で言わないで!?!
可愛すぎるよ!?!?
手をぎゅっと握られ走り出した
お題はなんなのだろう
走ってる姿も可愛いな
お題はしれなかったが
これだけは言いたい。
笑顔で返事をしてくれてよかった
ないくんのポケットから出てきた綺麗な紙。
それは借り物競走のお題の紙だった。
ないくんは呼びかけをしていたため聞こえなかったのだろう。
興味本位で紙を開いた。
そこには
『大好きな人!』
そう書かれていた。
遠くからでもよく聞こえる声
走ったばっかなのに、まだ動くの?
涙が止まらなかった。
飽きられてなんかいなかったんだ。
お題を教えてくれなくったって。
大好きな人で選ばれたのは
紛れもない、りうらなんだから。
コメント
3件
…フォロー失礼します…
いや待って神。