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19時頃
仕事が終わり帰路につくと スマホの通知音が鳴った。
かっちゃんからの連絡に 僕はなんの迷いもなく 待ってるねと返信をして家路を急いだ。
付き合って半年。
最近のかっちゃんは よく僕の家に泊まりに来る。
寒い季節だから人肌が恋しいのだろうか
ハマっている漫画の 最新刊があるからだろうか
理由は分からないけれど ここ一ヶ月は週の半分を 僕の家で過ごしている。
勝
夕飯の準備をしていると 玄関が開く音と共にかっちゃんの声がして しゃもじを片手に 小走りで玄関へ出迎えに行く。
出
出
出
出
言葉を言い切る前に 彼の腕が僕の背中に回されて ぎゅっと抱き寄せられる。
外気に晒されて冷えた彼の頬が 僕の頬と重なって体温が混じり合う。
勝
勝
なんだか今日は一段と甘えたがりだ。
出
勝
勝
傲慢で誰にも媚びを売らない彼の 甘える時の言葉はとても不器用で こらえきれず笑みが溢れてしまう。
出
しゃもじを持ったまま 彼の背中に腕を回して抱き締めると
彼は小さく首を縦に振って 賛成の意志を伝えてくれたから
ゆっくりと体を離して 赤目の三白眼と視線を交えた。
勝
出
出
勝
出
なんだろうと見詰めていると かっちゃんの表情がみるみるうちに 不機嫌になっていく。
勝
出
戸惑う僕は眉間に皺を寄せ 対照的にかっちゃんは眉を釣り上げる。
勝
出
出
勝
出
勝
勝
出
あわあわと慌て身振り手振りで 必死に考えていると 首に腕をかけられ顔が近付く。
そしてかっちゃんは とても不機嫌な顔で唇を寄せてくる。
軽くちゅっと唇が重なった途端、 甘ったるく幸せな眩暈が起こった。
勝
あまりの愛しさに固まってしまう僕に なにひとつ構うことなく 唇を離すとリビングへ向かっていった。
勝
勝
ちょっぴり照れくさそうに 下唇を尖らせて俯いた彼の頬が
薄紅色に染まっていたことは 僕の心の宝箱にしまっておくことにした。