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nakamu
遠くなっていく4人の背中。
もう止められないって分かっていた。
悪いのは多分俺たちだし、もう引き留めようとも思わない。
自分の体型に合わない白衣を脱ぎ捨て、冷たいガラスに手を当てた。
きりやん
nakamu
震えて小さくなってしまったダミ声に、感情の籠らない声が重なる。
そんなことを言っても、彼の声は戻らないわけで
きりやん
nakamu
nakamu
逃げるようにその場を去る。
追いかけてくるような足音は聞こえない。
まるでホントに1人になってしまったみたいで、思ってもない涙だけが頬を濡らしていく
nakamu
逃げた先は、青色の彼がいた部屋。
ろくに掃除もしないまま、そのベットに飛び込んで目を閉じる
まだ彼の匂いが残っているのに、安心感と絶望感が胸の中でかき混ざる
一息ついて目を開ければ、目の前にあるのは1本の注射器。
俺がどんなことをしていたか、思い知らせるように月の光に反射していた。
nakamu
でも、1人になりたくはなかった。
なるくらいならば
腕から感じる暖かな痛み、
視界に入り込む朗らかな明かり、
最後に感じるは、滑らかな微笑み。
でも、これじゃぁ0には慣れない
きんとき
悪い予感、その言葉がピッタリな感覚がした。
キィ-ン…と耳鳴りはするし、頭では何も考えられない。
みんなで歩いて帰る時、さっきまでの道のりを振り返る
月が照らす夜道、俺が聞こえる音は、激しく波打つ自分の鼓動だけ
Broooock
Broooock
きんとき
Broooockの声で我に返る。
見渡してみればブドウ組も不思議そうに見つめていた。
Broooock
Broooock
差し出された大きな手。
受け取らなければいけないって分かっていたけど、上手く行動にできない。
恐る恐る触れれば、小さく優しく握ってくれた
また4人で歩き出す。
もうさっきまでの頭痛はどこかへ消えていた
Broooock
頭上から聞こえるか細い声。
どうして謝るのか分からなかったが、もう一度頭痛がする。
苦しいけれど、助けては言わない。
きっと心配されてしまうから。
きっと帰れなくなってしまうから
きんとき
この言葉は、お月様だけが知ってればいい
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主