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今日も、朝が、来た。 教室の扉を開けた。
心
おはよう。
美樹
あっ、おはよう！
心ちゃん！
心ちゃん！
私の名前は心。 この子は、私の親友の美樹。
心
あれ、美樹、
美緒は？
美緒は？
美樹
お兄ちゃんは、
遅れてくるよ。
部活で、忙しいらしくて…
遅れてくるよ。
部活で、忙しいらしくて…
心
確か、科学部だっけ？
美樹
うん！
心
（確か、飛び級してたな…美緒って…）
美樹と美緒は、実は、 双子の兄妹で、 兄の美緒は、飛び級している。
その時、教室の扉が、開いた。
ガラッ
美樹
！おはよう！！
克樹くん！
克樹くん！
克樹
よっ。
朝練終わったから、早く教室戻ってきた。
朝練終わったから、早く教室戻ってきた。
美樹
確か…バスケ部だったっけ？
克樹
そうだけど？
克樹
そろそろ、授業始まる
だろ。
後でな。着替えてくる。
だろ。
後でな。着替えてくる。
美樹
うん！
またね！
またね！
美樹
……？
心ちゃん？
心ちゃん？
心
（……）
それを、見ていた人物が、 いた。
授業終了
心
はぁ〜疲れた…
美樹
心ちゃん、大丈夫？
心
無理、ほんとに
しんどいー。
しんどいー。
心
私の苦手な、科目が、
あったんだもんー。
体動かすのは、
好きだけど、
音楽は、できないー。
あったんだもんー。
体動かすのは、
好きだけど、
音楽は、できないー。
美樹
心ちゃん、昔から、体動かすの
好きで、よく、木登りとか、してたよね。
好きで、よく、木登りとか、してたよね。
心
うん、そう、
ほんと、音楽なくなってくれないかなー。
ほんと、音楽なくなってくれないかなー。
心
美樹が、好きなのは、
料理だっけ？
料理だっけ？
美樹
うん、好きっていうか、
家庭科が、得意だよ。
家庭科が、得意だよ。
心
美樹今度お菓子作ってー。
あたしが、試食するから！
あたしが、試食するから！
美樹
うん。今度ね。
そして、昼になった。
お昼
心
美樹ー。
席は隣同士でいい？
席は隣同士でいい？
美樹
うん。
いいよ。
いいよ。
美樹
！！
心
？
どうしたの？
美樹。
どうしたの？
美樹。
美樹
今、携帯が、ちょっと鳴ってた。
ちょっと、待っててね。
ちょっと、待っててね。
心
……あたし、一人。
梨央奈
あら、一人？
心
は？
心
あっ、あんたは！！
梨央奈！！
なにしにきたのよ！！
弁当ぬすみにきたわけ！？
梨央奈！！
なにしにきたのよ！！
弁当ぬすみにきたわけ！？
梨央奈
はあ？
あんたみたいに、
あたしは、
食い意地はってないけど？
あんたみたいに、
あたしは、
食い意地はってないけど？
心
ムカ！！
てか、あんた、別のクラスでしょ！！
なんで入ってきてるのよ！！
てか、あんた、別のクラスでしょ！！
なんで入ってきてるのよ！！
心
は
果たし状だった。
果たし状の内容に、 心は、驚いた。
心
………なによ、これ！！
梨央奈
あんた、克樹が、好きなんでしょ？
心
！！！！
梨央奈
あっ、ここから、逃げたら、
この教室に、あんたの好きな人
バラすわよ？
もちろん、同じクラスの克樹も、
知ることになる。
この教室に、あんたの好きな人
バラすわよ？
もちろん、同じクラスの克樹も、
知ることになる。
心
なんで、果たし状
なんか……！！
なんか……！！
梨央奈
あたしも、克樹の事が、
好きだから。
好きだから。
美樹
心ちゃんお待たせ……
えっ……？
えっ……？
梨央奈
心が、髪を伸ばした理由、
それは、克樹の為。
それは、克樹の為。
梨央奈
あたしが、決闘で、勝ったら、
あたしが、克樹に、告白する。
あんたが、決闘に勝ったら、
あたしは、手を引く。
あたしが、克樹に、告白する。
あんたが、決闘に勝ったら、
あたしは、手を引く。
梨央奈
あんたが、負けたら、
あんたの髪を、切らせてもらう。
あんたの髪を、切らせてもらう。
美樹
！！
美樹
まっ、待って！！
梨央奈ちゃん！！
駄目だよ！！髪の毛切るなんて！！
梨央奈ちゃん！！
駄目だよ！！髪の毛切るなんて！！
心
邪魔しないで、美樹。
美樹
ビクッ
梨央奈
交渉成立ね。
じゃあ、明日の放課後待ってるわ。
じゃあ、明日の放課後待ってるわ。
克樹
……
美緒
心くん。本当に、
引き受けるのかい？
引き受けるのかい？
心
うん。
美緒
……それで、僕を、呼んだ
理由は？
理由は？
心
……薬
美緒
えっ！？
心
冗談よ。
心
……美緒、あたし、
どうすればいいの。
どうすればいいの。
美緒
えっ？
心
小学生の時から、克樹が、気になって、
いつからか、あいつを、意識するように、
なっちゃった。
……髪の毛も、克樹も、梨央奈に、
取られたくない！！
いつからか、あいつを、意識するように、
なっちゃった。
……髪の毛も、克樹も、梨央奈に、
取られたくない！！
美緒
引き受けなくて、
いいと思うよ。
いいと思うよ。
心
えっ？
心
でも、あたし、
梨央奈と、
約束しちゃったし…
梨央奈と、
約束しちゃったし…
心
じゃあ、棄権しても
いいの？
いいの？
美緒
君は、同意したの？
相手に、強制的に
させられた
んじゃないの？
君の意思じゃないなら、本当に
したくないなら、断っても、
いいと思うよ。
相手に、強制的に
させられた
んじゃないの？
君の意思じゃないなら、本当に
したくないなら、断っても、
いいと思うよ。
心
！！
……わかった、明日、断ってくる！！
……わかった、明日、断ってくる！！
放課後。
梨央奈
待ってたわ。心。
心
……
梨央奈
よく克樹には、バレずに、
来れたじゃない。
来れたじゃない。
梨央奈
さぁ、始めましょ。
心
あのさ、梨央奈。
梨央奈
なによ。
心
やっぱり、決闘やめよう。
梨央奈
…………
はぁ？
はぁ？
梨央奈
言ったわよね？
あの時。
放課後、決闘するって。
もう忘れたの？
あの時。
放課後、決闘するって。
もう忘れたの？
心
あたし、闘いたくない。
梨央奈
そう。
梨央奈
わかった。
梨央奈
じゃあ、あんたの髪の毛を
ばっさり切ってあげるわ。
身動き取れなくして。
ばっさり切ってあげるわ。
身動き取れなくして。
心
！！！！
梨央奈
逃げるわ！！
つかまえて！！
つかまえて！！
心
ちょっと！！やめてよ！！
梨央奈
言ったわよね？
あんたに。
約束破ったんだから、当然の報いよ。
あんたに。
約束破ったんだから、当然の報いよ。
ハサミで、髪を切られる 次の瞬間！！
克樹
待てよ。
梨央奈
えっ？
梨央奈
えっ、ちょ、いつから！？
克樹
……昨日から。
梨央奈
……つ〜！！
あんた、盗み聞き
してたのね！！
あんた、盗み聞き
してたのね！！
克樹
別に。教室通りかかったら、
梨央奈と、心が、言い争ってるのが、
聞こえてて、少し、耳に挟んだだけ。
梨央奈と、心が、言い争ってるのが、
聞こえてて、少し、耳に挟んだだけ。
梨央奈
……ふんっ！！
心！！あたしは、克樹を、
諦めたわけじゃない
から！！
心！！あたしは、克樹を、
諦めたわけじゃない
から！！
心
は！？
あたし、別に、
克樹の事なんか！！
あたし、別に、
克樹の事なんか！！
克樹
ふーん……
心
ちっ、違うから！！
帰る！！！！
帰る！！！！
美樹
お兄ちゃん
話しかけなくて、いいの？
話しかけなくて、いいの？
美緒
いいんだよ、美樹。
そっとしておこう。
そっとしておこう。
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