ささみ
ささみ
真っ黒い喪服のスーツを着た相方に問う
あいつの友達の 葬式の後。
まだ啜り泣く声が 聞こえた
こよん
我ながら下手な 冗談だなって思う
縁起でもないこと 言うなって感じ
ささみ
ささみ
ささみ
戸惑う彼に注釈を 付ける。
変な冗談でも言わないとあいつは笑わない
笑っていて欲しい
こよん
苦笑混じりで あいつは言う
こよん
こよん
『さとみくん』
こよん
ささみ
すかさず聞き返した。
だって俺の名前出るって思わなかったもん
こよん
こよん
答え聞いて思わず 吹き出した
ささみ
ささみ
ささみ
こよん
やっとあいつは 笑ってくれた。
そんな話をしたのは いつだったかな?
こよん
そう告げられて俺は 固まった。
ささみ
こよん
場所は廃墟のビルの 屋上
清々しい程の青空の下 屋上に2人。
しかもころんが 居るのはフェンス越し
下でメンバーがなにか言ってるようで、聞こえないが口がパクパク動いてるように見えた。
こよん
こよん
うっすらだが、言った記憶は確かにあった
こよん
こよん
と言ってあいつは、 身体を前に倒した。
ささみ
フェンス越しに手を伸ばして、あいつの服の 首の辺りを掴んだ
こよん
こよん
ころんは手を解こうと身体を動かす
離してたまるとかと言うように力強く握った
こよん
こよん
とか叫ぶアイツに並ぶみたいに俺もフェンスの外に立つ。
こよん
こよん
慌てふためくころんに告げる
ささみ
ささみ
ささみ
俺はころんを 抱きしめる
ささみ
抱きしめたまま空中へと身を投げた
うわぁぁあ
メンバーの叫び声が 聞こえる中、空気の 抵抗に逆らって
ころんは俺を 抱きしめ返した
『ありがとう』
聞こえなかったけど、口の動きでそう 言っていた。
みんなの叫びは プツっと途絶えた
コメント
7件
初コメ&フォロー失礼 いや、最高すぎ🌟めっちゃ好み!!! こうゆうハッピーエンドも良いよなぁ〜
見に来たぞ 〜 …… !! これほんとに 泣けるんよな 😭 こういう感動系も 好き
やっぱ 好きなんだなぁ 😭