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笠原 悠真
鈴のニュースだ…
笠原 悠真
お母さん
もう3日ね
笠原 真珠
お姉ちゃんが背中押してなかったら
笠原 真珠
トラックにひかれて亡くなってたよ鈴先輩…
鈴は、本当はトラックに追突していない
あくまでも外柄の出来事として
都合よくそう呼んでいるのだ
本当は私が背中を押した後、
コンクリートで強く頭を撃った
それが原因だった
笠原 悠真
私が…鈴に心配なんかかけるから…
笠原 悠真
こんなことなら…ハッキリ…
もう瑠色のことは諦めたと
言うんだった
坂田 瑠色
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不在着信
あれ、瑠色？
なんだろうと思い、電話をかけようと
手を動かした時だった
もう一度…着信音が鳴った
息を整えて…
通話ボタンを押す
笠原 悠真
もしもし
坂田 瑠色
悠真……今から出られる？
笠原 悠真
どうしたの
坂田 瑠色
間宮のとこに行くからさ
笠原 悠真
鈴のとこに？
笠原 悠真
笠原 悠真
1人で行けばいいのに
坂田 瑠色
は？なんで…
坂田 瑠色
あ、そっか
坂田 瑠色
関係ないんだっけか
笠原 悠真
坂田 瑠色
仮にも元友人だろ
坂田 瑠色
どんな関係になってたとしても
坂田 瑠色
見舞くらいこいよ
笠原 悠真
わかってるよ
坂田 瑠色
わかってない
坂田 瑠色
それは言い訳だろ
坂田 瑠色
逃げてるんだ
笠原 悠真
逃げてたのは鈴だよ！
坂田 瑠色
は？
笠原 悠真
我慢ばっかして、私が瑠色と接触するのがいやなら
笠原 悠真
笠原 悠真
瑠色に言えばよかったのに
坂田 瑠色
は？何…それ
坂田 瑠色
間宮が嫉妬したってのか？
笠原 悠真
当たり前じゃん
笠原 悠真
気づいてなかったの？
坂田 瑠色
そうだな
笠原 悠真
バカじゃないの
坂田 瑠色
あぁ、バカだよ
笠原 悠真
私が瑠色のこと…
笠原 悠真
笠原 悠真
好きなわけないのにね！！！
坂田 瑠色
坂田 瑠色
当たり前だろ
坂田 瑠色
俺だって、
坂田 瑠色
好きじゃねぇ
笠原 悠真
っっ！
笠原 悠真
わかったなら切るよ！
坂田 瑠色
坂田 瑠色
悠真……
笠原 悠真
何！
坂田 瑠色
お前は間違いだらけだな
笠原 悠真
そうだね！だから！？
坂田 瑠色
こんなことで
坂田 瑠色
友人をなくすんじゃねぇよ
坂田 瑠色
坂田 瑠色
中央東病院、桜病棟2階
508号室………
508号室………
坂田 瑠色
人として…
坂田 瑠色
信頼を守りたいなら…
坂田 瑠色
勝手に来れば
坂田 瑠色
間宮はどう思うかしらねー
けど
けど
ツーツー
そこで、通話は途切れた
人として…
信頼を守る…
私は友人との恋に負けた……
精神はグダグダ…
どうすればいいのかわからないし
そんな私を…
もうめちゃくちゃにしないで！
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