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都内某所 17時00分

ブラウン管テレビ

『人狼ゲームの始まりです。』

田中 遊星

人狼ゲーム?

眼鏡に、白いぶかぶかの服を着た青年。 お洒落な大学生といった感じ。

田中 遊星

……?

田中 遊星

ああ、いや

彼の突然の発言に、 色々な人の視線が向けられる。

それに気づいたのか彼は、 そっとテレビの方へ指を指した。

ブラウン管テレビ

『皆さんは村人ですが、
この中に人狼が2人、紛れ込んでいます』

齊藤 千史

やだ……な〜に?これ……

30代後半の見た目の女性は、 胸元に手をやり不安気な仕草を見せる

ブラウン管テレビ

『各自カードを取り、
自分の正体を確認して下さい』

安藤 帆乃佳

……っ

近くにいた、制服を着た女子高生。 一歩前へ出ようとしたが、周りが動かず、 自分の足をそっと戻した。

湯野田 留衣斗

各自、カード……?

彼の見つめる先は、テレビ台の横。

横長のテーブルの上には、 黒い封筒が10枚並べて置かれていた。

五十嵐 庸一

これでしょう?

五十嵐 庸一

ほら、取りましょうよ

彼は、へらへらと笑いながら、 台の方に向かって行く。

杉谷 理沙

そうね

気の強そうな彼女も、 ズカズカと台の方に向かって行った。

五十嵐 庸一

名前、書いてありますねぇ

と、彼は封筒を見てまじまじと 自分の物を探していた。

安藤 帆乃佳

……

周りが取り始めたのを見て、 女子高生も歩き始めた。

それに釣られるように、 私も歩いて行く。

田中 遊星

画面変わりました!

ブラウン管テレビ

『他人のカードを見てはいけません。
他人に自分のカードを見せてはいけません』

私は『葉村 笠奈』と 書かれた封筒を取った。

一番左に置いてあった為、 すぐに探すことが出来た。

淵後 竜吾

また画面変わった……

ブラウン管テレビ

『構成 村人側:村人4人

ブラウン管テレビ

予言者1人

ブラウン管テレビ

霊媒師1人

ブラウン管テレビ

用心棒1人

ブラウン管テレビ

人狼側:人狼2人

ブラウン管テレビ

狂人1人

自分の封筒の中には、

『葉村 笠奈:用心棒 部屋→306号室』

と書かれたカードが入っていた。

ブラウン管テレビ

『毎晩、この部屋に集まって下さい。
夜20時までに任意の相手に投票して下さい』

ブラウン管テレビ

『最多票を集めた者を処刑して下さい』

田中 遊星

処刑……

五十嵐 庸一

これかなぁ?

テレビの下に置いてある銀色の箱。 その中にはサバイバルナイフが2つ、 入っていた。

齊藤 千史

ちょっと……何、それ

五十嵐 庸一

……へへ

ブラウン管テレビ

『該当者が複数いた場合、
それ以外の者による決選投票を行って下さい』

ブラウン管テレビ

『それでも票が行われた場合、
その夜は処刑が行われません』

ブラウン管テレビ

『皆さんは夜22時から朝6時までは
自分の部屋にいて下さい』

ブラウン管テレビ

『ただし、人狼は夜24時から夜26時までの間に部屋を出て、誰か1人を殺して下さい』

次に、役職の説明が流れ始める。

ブラウン管テレビ

『予言者は毎晩、誰か1人を選んでその人が村人側か、人狼側かが分かります。ただし、狂人は村人側と表示されます』

ブラウン管テレビ

『霊媒師は毎晩、直前の投票で処刑された人が村人側か、人狼側かが分かります。ただし、狂人は村人側と表示されます』

ブラウン管テレビ

『用心棒は毎晩、誰か1人を選んでその人を人狼の襲撃から守れます。ただし、自分を守る事は出来ません』

ブラウン管テレビ

『狂人は村人側として数えられますが、
人狼が勝利した際に勝利します』

ブラウン管テレビ

『人狼が全滅した場合、村人側の勝利』

ブラウン管テレビ

『村人側の人数と人狼の人数が同数になった場合、人狼側の勝利』

ブラウン管テレビ

『勝利した側には、1億円をお支払いします』

五十嵐 庸一

うおお、マジ?!

ブラウン管テレビ

『なおゲーム中は、建物から外へ出る・建物、備品を破壊する・その他ルールを違反した馬合、処刑されます』

淵後 竜吾

……

ブラウン管テレビ

『それでは皆さん、
頑張って生き抜いて下さい』

五十嵐 庸一

……へ、終わり?

そう言うと、 封筒を丸めて自分のポケットに突っ込んだ。

淵後 竜吾

マジで、何で俺らが

田中 遊星

あの、さっきから何でって……

田中 遊星

何か知っているんですか?

彼の質問に答えたのは、 彼の隣にいる若い男性だった。

湯野田 留衣斗

はい

湯野田 留衣斗

俺たちは警察です

湯野田 留衣斗

この事件について……お話しします
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