彪太郎
はぁ!?そんなに
言わんくてええやん!
言わんくてええやん!
風雅
こんくらい言わんと
あんたには伝わらんやろ!
あんたには伝わらんやろ!
彪太郎
伝わるわ!
そんなあほちゃう!
そんなあほちゃう!
風雅
今まで伝わってへんから
言ってんねん!
言ってんねん!
彪太郎
もぉ、いい!
ふぅなんて知らん!
ふぅなんて知らん!
ガチャッ!
彪太郎
グスッ…グスッ…
風雅と喧嘩した 事の発端はほんと些細なことやった でも、何故か今日の俺は許せへんかった 真冬の雨の日 パーカーも着ず、靴も履かず 俺は家を飛び出した
行くあてなんてない でも、足が止まらなくて ただひたすらに歩いた
たどり着いたのは ここに引っ越してきてすぐの時 風雅とよく一緒にきた公園 『結婚して子供産まれたら 3人で来ようね』 って そんな、未来の家庭を想像した
彪太郎
(捨てられちゃうんかな…)
風雅
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不在着信
風雅
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不在着信
風雅
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応答なし
次々に届く風雅からのメッセージ でも今は見る気になれなくて 俺はスマホの電源を落とす
彪太郎
ふぅが、、、グスッ
彪太郎
会いたいよ、、、
ザッザッ
彪太郎
ひぃっ!?
風雅
やっと見つけた
彪太郎
んぇっ!?ふぅが!?
風雅
やっぱ、ここおったか
彪太郎
なんで分かったん?
風雅
あんたのことなんか
お見通しやねん笑
お見通しやねん笑
彪太郎
んぇっグスッ
風雅
!?
彪太郎
ごぇんなさぁいグスッ
風雅
俺もごめんな?
彪太郎
ううん、グスッ
風雅
さ、お家帰ろ
みんな待っとる
みんな待っとる
彪太郎
え?
スマホの電源を入れると メンバーや先輩からの心配の連絡が 大量に入っていた
風雅
後でゆっくり返し
彪太郎
うん!
風雅の彼女で良かった
改めてそう思えた12月の夜中やった