禁断

雪凪はフワフワとした足跡の付いてない雪を、一昨日買った新品のブーツで踏みながら歩いていた。

ポケットにはカイロを入れたので、中はじんわりと温められていた。 キンキンに冷え、氷の様になっていた手が温かさで解けていった。

白い空から雪が落ちた。

その雪が雪凪の頬を撫でた。

と吐き出したため息が、少し残って寂しそうに消えた。

と笑うのは君がいい＿。

って嬉しそうなのも…

転びそうになって掴んだ手のその先で

ありがとう、って楽しそうなのも

気付けば辺りは 殆どが白く染まって

メールを送ろうとして、打ちかけのままポケットに入れた。

好まれるような、強く優しい私に

と笑うのは君がいい＿。

出しかけた答え 胸が痛くて。

渡し方も、どこに捨てればいいのかも分からずに

君から見えてる景色に、ただ怯えているんだ

ドガッ！！！

目頭が熱くなる。

その時、ふわっと人の体温を感じた。

こうして私達は無事に結ばれ、ラブラブに過ごしました