君は俺の太陽だ

愛ってなんだろう

俺の名前はさと💗

小さい頃親に虐待を受けて

誰にも助けを求めれず

愛というものを失った

愛ってなんだろう

その温もりも

優しさも

全部

失った

そんな俺の物語

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ

誰もいない朝

もう辛くもなくなった

前まではうるさい親と居たけど

毎晩毎晩怒鳴り散らかして

ご近所さんが迷惑だと通報した所

ボロボロになった俺を見て

警察は親を逮捕した

親が逮捕されても悲しくなかった

嬉しくもなかった

そして俺は一人暮らしを初めて

お金貯めて

俺は高校に行った

友達もいない

仲良くしてくれる人もいるけど

感情がない俺に近ずかなくなる

そりゃ一緒にいても 楽しくないもんな

それでも俺は学校に行く

別に虐められてる訳じゃないし

俺はテレビをつけた

もう食べながら見ちゃいけない

そうやって言う親はいない

そう思うと 少し嬉しいのかもしれない

ﾋﾟｯ

ドラマの宣伝か

そう言えば恋なんてしたことないな

愛に価値なんてあると思わない

恋愛なんて戦

ライバルがいたら大変だし

する意味が無い

友達がいない俺にとっては

好きな人が出来ても

100%無理なんだろうな

トーストが上手い

サクサクしててこれは良い出来だ

同性か…

考えたことないな

良いとは思うけど俺にはないかな

もうすぐ7時だ

支度しよ

料理も

掃除も

洗濯も

全部俺がやっている

別に辛くない

慣れればいい

全部

全部

それが当たり前だと思えばいい

そうすれば辛くない

玄関には額縁があって

特に写真は入れていない

いつか大切な人を入れろ

父さんはそう言っていた

さて、それは何年かかるやら

ガチャ

晴天だな

今日も1人俺は歩く

恨みあるのかよってぐらいに 眩しい日差し

溶けそう

ドンッ

この猛暑の中走るのはやべぇ

にしても同じ制服だったな

水色の髪

水色の瞳

空みたいだな

ま、会うことないし

どうだっていい

人間関係なんてくだらない

都合のいい悪いことがあったら すぐに切れる

脆い糸で結ばれてる

俺は裏切られたことがある

小5の頃

虐待を受けてた時

ほんとに辛くて

ある1人の男の子に話した

信頼していたから

全部伝えた

男の子はこう言った

小5の子がもつ感情じゃないよ

先生に言った方がいいって

俺はやめてと言った

先生に言ったら もっと虐待されるから

なんで言ったんだって

腹を殴られて

髪をわしずかみされて…

それから

それから

たがらやめてって言ったんだ

そしたら

次の日になって

ある女の子から大丈夫？

って言われた

最初は何言ってるのか 分からなかった

女の子が信頼してた男の子の方に行って

大丈夫だって

って言った時確信した

周りの人に言ったんだって

その後先生に呼ばれて

事実ですか？と聞かれた

俺は虐待されたくなかった

だから俺は違うって言った

そしたら信頼してた男の子が

さと💗がそう言ってたんだもん

泣きながら言うから

俺は本当のこと言おうか迷った

でも虐待されるのが怖いんだよ

それに、秘密にしなかった お前も悪い

そう思いこう言った

何言ってんの？

こうやって俺の人間関係は 幕を閉じた

いつも通りの教室

誰にも声はかけられない

それでいい

めんどくさい

わざわざ相手に気を使って

愛想笑いして

相手に流されて

無理するなんて

俺は教室の端の外が見える席だ

今日もヘッドホンをして

誰の声も聞こえないように

音楽を聴いた

ガラッ

誰とも話さなくていい 1人だけの席だったのに

よりによって陽キャが隣か…

最悪

聞こえてるっつーの

めんどくせ

ほんとに変なやつ

頭のネジ3本ぐらい取れてるぞ

昼休み

自分で作った弁当を食べる

屋上は風が当たって気持ちいい

それに1人だけだし

俺の唯一安心して休める場所だ

ガチャ

最悪

安心して休める場所を失った

次はどこにしよう

太陽みたいに眩しい笑顔を見せる

ただ俺には悪魔に見えた

だって俺の唯一の場所奪ったから

なんなんだよ こいつ

ほんとおかしい

こいつ1人で会話してる

はぁ…

でも会話が続いてる訳じゃないし

そのうちこいつも離れるんだろうな

みんな

みんな

そうだったように

そう言ってころ💙は外を眺めた

風が吹く

ころ💙の髪が揺れる

俺は見ているだけ

ただ

今のころ💙の笑顔は

眩しかった

子供みたいだな

…自然と会話してる

久しぶりに人と話したな

そう思いながら残りの弁当を食べた

要らないこと言った…

事実たげど…

またなんか言われる…

ガヤガヤうるさいな

歌聞くか

外は青空で

校庭には遊んでる奴らがいる

俺も

感情があれば

誰かと楽しく話したり

ショッピング 行ったりしたんだろうな

人生は不平等だ

転校初日でみんなに愛されて

普通の家庭で暮らす人と

感情がない

誰にも愛されない俺

これを平等と言えるのか

はぁ今日も疲れた

帰るか

別に断る理由がなかった

一緒にいてイライラする 相手ではない

とはいえ安心する訳でもない

ただ俺は

ひとつ聞きたいことがあるから

面倒なやつだ

ほんとに

上目遣いで見てくる

綺麗な二重

透明感のある肌

整った眉毛

女子並みに可愛い顔をしている

そんな顔で言われたら断れねぇ

こーゆ経験がないため

結構こういうのは弱いんだ

くっそ

帰って本読みたかったのに

特に会話もなく歩いてる俺たち

でも何故かころ💙は機嫌が良さそうだった

だから俺は聞いてみることにした

どんな答えがくるのか 分からないけど

ころ💙は足を止め

空を見上げながら

首を傾げた

そして答えを見つけたか ﾋﾟｸｯてなった

よく分からないやつ

俺に感情なんてない

どう反応したらいいのか分からない

ﾄﾞｸｯ

その瞬間

俺は目を見開いた

何故か分からない

胸がﾄﾞｸｯてなって

病院行こっかな？

それから俺たちは結構会話をして

オススメのアイス屋を紹介した

ラムネ味のソフトクリーム

少しパチパチしてて美味しかった

すっかり俺ところ💙は仲良くなった

人に滅多に心を開かない俺が

開いたんだ

ころ💙となら

俺が無くした感情を取り戻せるかもしれない

そう思った

久しぶりにこんなに笑った

無くしてた感情が 1つ見つかった気がした

ころ💙なら

信頼していいかもしれない

俺は

閉ざしてた扉を

開こうと思った

次の日

体育の時間

バスケだった

俺はいつも一人でやっている

組む相手が居ないから

別に寂しくもない

虚しくもない

みんなからの視線が集まる

このままじゃころ💙がおかしい人って思われるかもしれない

なんたって俺は陰キャだから

良い印象を与えられてないからな

そう、こいつは俺が裏切ったやつ

友達だって思ってたヤツ

信頼してたヤツ

こっちの事情もしらないで…

俺はこの時思った

本当にいい子だと

周りに流されない

そんな所が…

俺は

俺は

初めての感情に胸が高鳴る

頭が混乱してくる

この感情の答えを探す

でてくる答えは1つ

恋かも と

それから俺達は仲良くなった

俺もころ💙に心を開いた

無くした感情をパズルのように

1つ1つはめていく

周りからも

変わったね って言われるほどだ

明らかに俺が変わったのはころ💙のおかげだ

この幸せが続いたらいいのに…

そんな時だった

最悪だ

一気に俺はどん底に落ちた

ころ💙は気づいたか俺の顔を心配そうに見つめている

俺は1年ぶりに

母親と再開することになった

不安でしかない

また感情を失うかもしれない

でも今回はころ💙がいる

大丈夫だ

きっと

きっと

優しいな

ほんと

ガチャ

ダメなのかもしれない

母さんの言うことを 鵜呑みにしてしまう

崩れていく…

どんどん

どんどん

俺は今幸せだな

今だから俺は分かることがある

愛っていうものは価値がない

価値は誰かと作るもの

その価値は人それぞれだということ

感情は誰かによって作られるもの

決して1人では作れない

素敵なものだと言うこと

END