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雪見羽 結乃
どこなんだ、ここは
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雪見羽 結乃
私は目の前の光が言う言葉の 意味が理解できず、そうきいた。
それよりも、ここはどこなんだ。
雪見羽 結乃
あのときの人々の惑う声。 ぶつかる瞬間の閃光。
今も私は、忘れてない。
雪見羽 結乃
それを考えると、胸が傷んだ。
雪見羽 結乃
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雪見羽 結乃
天使って、実在するんだな。 そう思いながら、私は更にいう。
雪見羽 結乃
我ながら、へんてこな質問だ。 それくらい自覚している
だが目の前で喋っているのは 真っ白い光。 それにあの衝突現場のかなり近くに私はいた。
雪見羽 結乃
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雪見羽 結乃
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雪見羽 結乃
雪見羽 結乃
雪見羽 結乃
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雪見羽 結乃
そんなはずはない。 そう信じたかった。
現に私は、こうして喋って いるのだから。
雪見羽 結乃
雪見羽 結乃
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雪見羽 結乃
雪見羽 結乃
確かにあの街全体に被害が出たのならば、亡くなった人は大勢いるだろう。
だけど友達の一人は今 シンガポールに旅行中だ。 紋木町とは程遠い場所。
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雪見羽 結乃
ということは私の 知ってる人も知らない人も 確実に亡くなっている。
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雪見羽 結乃
雪見羽 結乃
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雪見羽 結乃
それは異世界の別の人間として 知らない夫婦の間に産まれ、 今とは全く違った人生を送る羽目になるのだろう。
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雪見羽 結乃
雪見羽 結乃
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雪見羽 結乃
雪見羽 結乃
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雪見羽 結乃
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雪見羽 結乃
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目の前の天使はそう言うが、 私にはまだ不安があった。
雪見羽 結乃
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雪見羽 結乃
少し適当だが、 彼は彼なりに私のことを 考えてくださってるのかも。
雪見羽 結乃
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どうやら他の人たちも 異世界へ転生するらしい。
雪見羽 結乃
?
天使は静かに笑うと、 私にこういった。
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雪見羽 結乃
?
その天使はそれだけいうと、 その場からフッと消えた。
雪見羽 結乃
雪見羽 結乃
天界事情や天使には何かと驚かせられることばかりだ。
三日後。
なんやかんやありつつ、 私はどうにか転生扉の 前に立てた。
私は知らない天使にお礼を 言うと、装飾の凝った白い 扉の取っ手を引いた。
雪見羽 結乃
雪見羽 結乃
雪見羽 結乃
雪見羽 結乃
雪見羽 結乃
私の胸の中にあるのは、 期待と不安、恐怖。
全部が混ざって、言葉では 表しようのない、新種の感情が できているみたいだ。
私は息を思い切り吸うと、 目の前の扉を開けた。
雪見羽 結乃
扉の先には、真っ白な光が あった。
私はその光に包み込まれ、
雪見羽 結乃
雪見羽 結乃
雪見羽 結乃
まるで小さな頃
いや
それよりもさらに昔の 自分の人生がまだ 始まってもいない頃の
その頃を思い出させるような感覚を 私は最後に感じた。
雪見羽 結乃
一応私は、4月から高校生になる予定だった。
そんなにレベルの高い学校 ではないけれど、 不登校の私からしたら そこしか行けるのがなかった。
幼稚園となれば、高校生になるまで かなり待たなくては。
それまでは、幼女ライフを 楽しもうか。
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