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出久_イズク
でくくんに近づいたら突き飛ばされて
出久_イズク
って言われた
すぐ謝られたけどとっさに出た言葉が胸に刺さった
でくくんの一生懸命なときのかっこよさと普段の優しい雰囲気のギャップが大好き
出久_イズク
ナマエ
出久_イズク
出久_イズク
出久_イズク
出久_イズク
そう言って共スペで2人で遅くまでお喋りしたり、ものの貸し借りしてドキドキしたり
晴れて付き合うことになった時はほんとに嬉しかった
でも、おかしくなり始めたのはここがきっかけだったように思う
付き合って、手を繋いでデートしたまでは良かった
順調に恋人になり始めてる…って嬉しかった
けどでくくんは私の事どうでもよくなったみたい
付き合い始めて結構経つのに手を繋ぐ以外のことはなかった
デートも今は全くしてない
日に日にでくくんは私を避けてるのか、予定を合わそうとしてくれなかったし目も合わなくなってるように感じる
最初は恥ずかしいのかな?って思ってたけど、明らかに避けられてる
私の存在が恥ずかしいのかな…
手を繋いで出かけたのは数回
私から手を繋いでも数分間は繋いでてくれるけど、信号待ちや「あ、あそこ見て」って指を指すついでに手を離されて、結局繋がずお出かけが終わったりした
でくくんと付き合ってから心の距離を感じるようになった
入学式からよく個性暴走させて先生に注意されてたから、学業に必死になって私のことは後回しなのかな
でも避けられるのは変だよね…
そんな微妙な空気の中訪れたテスト期間
思い切って
ナマエ
ってでくくんを誘った
困ってたけど
ナマエ
って半ば無理やり約束した
でくくんの部屋にお邪魔して課題をこなしていたけど、同じ空間で勉強しているだけ
少しはいい雰囲気になるかなと期待してたけど無言で時間は過ぎていった
ナマエ
消しゴムを落として拾おうとしたら、でくくんも気づいてくれたみたいで同時に消しゴムに手が伸びた
低い位置で目が合ったものだから、完全にキスする間合いくらい顔が近い
でくくんは恥ずかしかったのか少し目線を外したけど、私がデクくんの服の袖をぎゅ、と握ったから「!」ってこっちに視線を戻した
あ、これ。ちゅーするかも…
そう思って目を閉じた
けど
出久_イズク
でくくんは華麗に交してアハハと苦笑いしながら座り直した
キスの雰囲気はなくなった
ナマエ
出久_イズク
ナマエ
ナマエ
出久_イズク
出久_イズク
でくくんはますます私に触れようとしなかった
でくくん、好きじゃなくなったのかな
…寂しいな
付き合う前は、積極的に話そうとしてくれたのにな
私も声をかける頻度が下がっていった
喋れば喋るほど嫌われる気がしたから
でくくんとの距離感が微妙なままのある日
寮のエレベーターに乗っていると「まってー!」と聞こえた
慌ててボタンを押すとでくくんが駆け込んできた
でくくんは案の定私を見ると「あ…!」ってなってた
なんで私の事、そんな目で見るの?
私って本当に彼女なのかな
前だったら「一緒にエレベーター…照れるけど2人きり嬉しいね」って言ってくれたし、 でくくんは2階なのにわざわざ私のいる4階まで来てくれて部屋の前でバイバイして帰っていくんだけど、
4階でエレベーターを待つでくくんの隣に私も並んでお見送りしようとしてたら「もー、せっかく君を送ったのに意味ないじゃん」って嬉しそうに困ってたのにな
でくくんは🍰くんの部屋に行きたいらしく5階を押した
沈黙のままエレベーターは動くのだけれど、ふとでくくんの顔にまつげがついているのを見つけてしまう
覗き込むように近づいてすっと手を伸ばした途端でくくんは驚いて「!!やめて!」って
私を拒絶するかのように肩を押し返し、力を緩めていた私はその場に尻餅をついた
手に持ってたお風呂セットと着替えがエレベーター内に散らばった
ナマエ
出久_イズク
出久_イズク
はっと我に帰ったように私に駆け寄るでくくん
抱き起こそうとするでくくんの手を私は弾いた
出久_イズク
ナマエ
出久_イズク
素早く荷物をかき集めて4階に着いたからエレベーターを出た
でくくんが「ナマエちゃん!」って叫んでたけど振り返らずに部屋に戻った