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ある日の夜、鹿児島が虚ろな表情をして帰って来た

何があったのか聞きたかったが、今の鹿児島の状態的に聞いて良いのか迷った

 

佐賀

鹿児島くん…大丈夫…?

鹿児島

ぇ…?あ…大丈夫…多分…

福岡

佐賀が狙われるかもしれないと大阪から聞いてから、佐賀は家から出さないようにはしている

戦争が起こっていることは俺も承知している

鹿児島がこうなった原因は、戦争関係の可能性が高そうだ

 

福岡

鹿児島…何かあったんと?

鹿児島

…ッッ

鹿児島は何も言わない、それどころかズボンを強く握って俯いてしまった

 

 

数秒経っても動かない、まるで時が止まってしまったようだった

 

福岡

鹿児島、お願い、何があったのか言って

俺は何があったのか知りたくて、鹿児島の力になりたくて、気まずい空気を押しのけて必死に声を発した

俺にできることならなんでもするし、協力する

だから、教えてよ…俺はバカだけど、役立たずではないから

 

鹿児島

あのッ…え…と

佐賀

あ、ゆっくりでいいからね…!

佐賀も焦って喋り出した鹿児島に優しく声をかける

鹿児島は少し荒かった呼吸を整えると、話し始めてくれた

 

鹿児島

愛知がね…病院で意識不明でッ…

鹿児島

岐阜が…まだ病院に居るんだけど…

鹿児島

でも、誰が愛知を痛めつけた…?傷つけた…?かは分からなくて…

福岡

ん、よく言えたね

そう言って鹿児島の背中を摩ってあげると、緊張が解けたのか、鹿児島は泣き出した

いくら地方が違うとは言え、愛知も大切な"仲間"だ

意識不明なんて絶望するに決まってる

 

佐賀

今…戦争起こってるんだよね…?

佐賀

僕らも戦いとかしなくていいの?

出来れば7大都市である俺は参加した方が良いのだろう

でも、俺は大阪に佐賀を守る役目、護衛を任された

佐賀を置いていくわけには行かないし、東に命を狙われている佐賀を外に出すわけにも行かない

福岡

(どうしたら…)

誰かに頼んだらいいと思ったが、その考えはすぐに却下した

俺以外の誰かを俺の事情で危険に晒すわけには行かない

でも佐賀が狙われている今、外には出られない

それならば、俺が外に出るために出来ることは一つ

 

福岡

鹿児島、佐賀の護衛を代わってもいい?

鹿児島

ぇ…?

護衛を代わる、それしかない

護衛は外に出なくて済むし、比較的安全だ

精神が瀕死に近い鹿児島でも、それなら出来るはずだ

 

鹿児島

うん、分かった

佐賀

ふ、福岡くんはどうするの?

福岡

俺は外に出て戦う

佐賀

た、戦う!?

佐賀は俺の言葉を聞いて、ソファから立ち上がった

戦うと言うことは、命を危険に晒すと言うことだ

驚かれるに決まってる

 

福岡

俺は7大都市として、東京を止める責務があると思うんだ

大阪は東京が病んだようになってこうなったと言っていた

俺は東京と同じく7大都市だから、東京とは関わりが深い

自分で言うのもあれだけど、俺がいないとダメな気がする

 

福岡

だから、俺は行かなきゃならないんだ

佐賀

佐賀は少し考えていた、その間の沈黙の数秒がやけに長く感じた

そして、佐賀は鹿児島と共に頷いてくれた

信頼の眼差しを俺に向けてくれていて、それに元気をもらえた気がした

 

福岡

じゃあ、行ってくるよ

佐賀

うん、気をつけてね…!

鹿児島

絶対、生きて会おうね

福岡

分かってるよ

そう言って俺は背を向け、玄関に一直線に走った

 

今は夜中、だから外は真っ暗だった

俺はもう一度リビングの扉を振り返って呟いた

 

福岡

絶対、生きて会おう

そうして俺は玄関の扉を開けて、外へ飛び出した

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コメント

10

ユーザー

福岡…流石や

ユーザー

福岡…かっけ(

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