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今日は、屋敷の裏山へ来ている。
秋の涼やかな風が心地良い。
インド
イギリス
…?
全身に走る痛み。
逆さまになった世界。
インド
ゆらり立ち上がると、イギリスが駆け寄ってくる。
イギリス
インド
インド
イギリス
インド
イギリス
私を撥ね飛ばした大きな鹿と、一緒に森へ入っていく。
それは微笑ましくも見えた。
鹿や森の動物たちはイギリスを仲間と思い、愛し慕っていた。
二匹は顔を寄せ合い、時に擦り寄せた。
遠くで鹿の吠える声が響いた。
日は傾き、辺りは橙色に染った。
この時間になると、故郷を思い出す。
オレンジ。
しかし、いつまで経ってもあのガキは戻ってこないんだもんな。
困ったガキだ。
少し森の奥へ踏み入れてみると、それは薫った。
インド
それは地面に落ちていた。
白目を剥き、泡を吹き、痙攣している。
シャツを捲り上げると、そこは内出血で赤黒く変色していた。
ああ。
仲間だもんな。
そういう目もあるってことか。
破かれたズボンを掴み、引き摺って連れて帰ることにした。