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叶わぬ恋だったはずが…

第1話 - 叶わぬ恋だったはずが…

2019年04月05日

#恋愛

#ちょい長め

死神と名乗るトマト！

彩華

（私は稜斗のことが好きだ。小さい頃からずーっと一緒にいて…高校1年ぐらいで好きだって気づいた…しかし、稜斗は私の事、女として見られてるのかな…）

稜斗

おーい？彩華？

彩華

あ、うん、なに？

稜斗

いや、最近元気なさそうだから…大丈夫？悩みがあるなら、相談するよ？

彩華

あー、大丈夫！心配ありがとねー！

稜斗

おう、何も無いなら良かったぜ

彩華

うん、ありがとね

彩華

（私はそんな優しい稜斗に惚れた…稜斗と付き合えたらどれだけ幸せなんだろう…）

千春

おー！彩華！やっほぉー！

彩華

あ、千春やっほぉー！

稜斗

おお、千春来てたのかよ

千春

何よー？悪い？

稜斗

いや別に笑笑

千春

もう、からかうみたいな事しないでよー笑笑

彩華

（え、千春と稜斗仲いいじゃん…まさか両思い…？）

千春

おーい？彩華ー

彩華

あ、何ー？

千春

今からファミレス行くけど行く？

彩華

あー行かないわ…

千春

そう…稜斗ファミレス一緒に行かない？

稜斗

おう、いいぜ

彩華

（え、稜斗と千春が二人きり…？そんなのは嫌だ…！）

彩華

やっぱり私も行く！

千春

あ、そうなの？じゃあ、５時に集合ねー

稜斗

おうー

彩華

（あっ…2人に迷惑かけてしまったかな…やっぱり言わない方が良かったんじゃ…）

ファミレスにて

千春

おーじゃあ私、クリームバスタ大盛りで！

稜斗

本当おまえよく食うな…

千春

何よ！いいでしょ！そういうあなたは何頼んだのよ？

稜斗

俺は…チーズハンバーグでライス大盛りで…

千春

ほら！あんたもよく食うじゃない！

稜斗

男はいっぱい食べていいんだよ

千春

何よそれー笑

稜斗

まぁまぁ笑

彩華

（…2人仲良いな…やっぱり私なんかいない方が良かったかな…）

稜斗

彩華は何頼むんや？

彩華

あ、じゃあ…期間限定の、ふっくら！いちごたっぷりホットケーキを…

稜斗

ほぉ…

彩華

（やっぱり、千春と私との、反応が違う…ほぉ…って…）

1時間後

千春

あー、結構食べたなー

稜斗

おうー美味しかったなー

彩華

そ、そうだね

千春

んじゃーそろそろ帰るか

稜斗

おう、そうするかー

彩華

う、うん

ファミレスの外にて

彩華

じゃあ、私はここで…

千春

あ、向きが違うんだっけな…

稜斗

仕方ないな…また明日なー

彩華

う、うん、またね！

彩華

（……）

彩華

（やっぱり気になる…少し2人ひついて行ってみよう）

彩華は2人をついていくことにした。すると………！？

彩華

！？

彩華

（稜斗が千春に頭を下げてる！？）

彩華

（これって告白…？）

彩華

（なんか、さらに仲良く見える……）

彩華

（千春okしたのか…）

彩華

（あ、あの二人、デパートの中に入っていった…デートなんだね……）

彩華はその場から離れて、家までダッシュした。彩華は家でそう思った… 恋は叶うはずがない…と

彩華

（恋は叶うはずがない…）

彩華

ん？スマホ着信来てる？

彩華

…！？稜斗！？電話をかけてみるか…

彩華は稜斗との電話の会話を開始した

彩華

な、なに？

稜斗

ちょっと言いたいことがあってな

彩華

う、うん？何？

稜斗

その前に来て欲しいところがあるんだ

彩華

どこに？

稜斗

俺達が最初に出会ったところ…あの公園だ

稜斗

待ってるよ

プツンと電話が切れた

彩華

最初に出会ったところ…あの公園か！

彩華

小さい頃、あの公園で、稜斗に、出会ってそこからずーっと親友だった

彩華

話ってなんだろう…ちはると付き合ったっていう報告…？

彩華

……………

彩華はすぐに、あの公園に向かった

彩華

はぁはぁ、稜斗はどこなの？

稜斗

ここだよ

彩華

わっ！？

稜斗

ビックリさせちゃった？ごめんな

彩華

う、うん大丈夫

稜斗

あのな、言いたいことがあってな

彩華

…うん、何…？

稜斗

まずはこれ

彩華

ん？これは…プレゼント？

稜斗

ああ

彩華

どういうこと？

稜斗

彩華

ん？

稜斗

誕生日おめでとう

彩華

えっ…

稜斗

ほら、今日誕生日だっただろ？だから…ほら、プレゼントだよ…

彩華

え、覚えてくれたの…？

稜斗

当たり前だろ…

稜斗

今までの誕生日も、知ってたけど、恥ずかしくて言えなかったけどよ…今回は言おうと思ってな…

彩華

…ありがとう

彩華

でも…稜斗は千春と付き合ってるでしょ…勘違いさせちゃ困るんじゃない？

稜斗

…え？

彩華

実はさっき稜斗と千春をついていったんだ。すると、なんか稜斗が千春にお願いしてる姿を見てしまったんだ…その後、デパートに行ったの見たんだ…ごめん…

稜斗

…

彩華

（ああ、怒られる…）

稜斗

勘違いしてるのは誰だ？

彩華

…え？

稜斗

あの時お願いしたのは、彩華、お前の誕生日プレゼントを選ぶのを手伝って欲しかったから、お願いしたんだよ。デパートに行ったのも、プレゼントを買うためだ

彩華

え…私のために…！？

稜斗

おう

彩華

うそ…

彩華

ありがとう…

稜斗

おう、プレゼント開けてみて

彩華

うん…これは

彩華

シュシュ？

稜斗

ああ…彩華は髪長いし、それを付けたらさらに似合うんじゃないかなって思ってな！

彩華

稜斗…ありがとうね…

彩華

一生大事にする…

稜斗

おう…

稜斗

そう言ってくれると嬉しいぜ！

稜斗

…

稜斗

あと、１個言いたいことあるんだ

彩華

ん？

稜斗

俺…

稜斗

ずっと前から言えなかったことだけど…

彩華

う、うん？

稜斗

小さい頃から…

稜斗

彩華のことが…

稜斗

好きでした。俺でよろしければ付き合ってください

彩華

…！はい！よろしくお願いします！

その瞬間、天気は晴れてき、桜花びらがひらひらと落ちていった…

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