青葉城西女監督

青葉城西バレーボール部のジャージを身にまとい

短めで高めのポニーテールを結び

首にはホイッスルをかけて

バインダーを手に持った

今日からサポーターとして本格活動だ

遅くもなく早くもなく来た彼女はまず部員を観察していた

そう、まずサポーターとして大事なことは

信頼

まず信頼してくれなくては会話などが成り立たなく

本当の体調、状態を言ってくれないので

こちらとしても何をしていいのかが分からない

1人でぼそぼそ呟いていたら

ちりんちりーん

自転車のベルを鳴らしながらペダルを漕いでいく

前にはロードワークをする部員たちが走っていた

彼女はそれを自転車でゆっくりと追う

溝口くんからさっき言われたことを思い出した

コミニケーションかぁ…

積極的にこちらから話しかけるしかないかぁ…

そう考えていた瞬間

1人の部員がいきなり止まったのだ

いきなり止まったのでブレーキを鳴らしながら、急停止すると

続けて他の部員たちも止まり

「うぃーす」と言う返事が聞こえみんな先へ行った

つっー！そこまで1人で行きたいのか！？

でもここでコミニケーションを取らなければ！

彼は黙って来た道を戻っていった

それをあたしも自転車を降りて横をついて行った

国見英

1年生ウイングスパイカー

強豪青葉城西でもスタメンをはれる中々の実力者

がむしゃらの動きはせずに、体力温存頭脳派タイプ

プレー中のサボりが多い…

よく溝口くんにドヤされてる

身長は180以上くらいかな…？

見た目はひょろっとしていて

センター分けで韓国女子が好きそうな見た目

↑偏見

うーん。なんか苦手なタイプかも…

彼が差し出したのはスマホのある写真だった

その写真は…

昨日の溝口くんがあたしをおぶっている写真だった

べっと舌を出し、彼は去っていった

あの、生意気め…

くそっ…いつか見返してやる

今はサーブ練習で、国見くんもしっかりやっていた

時々うまくサボってるけど…

話すどころかなんか敵対しちゃったし…

この仕事、やっていけるかしら…？

大きくため息をついた所だった

この子はエース岩泉一

希薄溢れるスパイクでチームの土気を高める青葉城西のエース…

テープを指にぐるぐる巻きながら考える

な

なんていい子なの！岩泉くん

そうよね。こうゆう子たちの為にも頑張らなきゃ

このチームで一回でも多くの勝利をね！

青葉城西女監督

舐められながらも今日からめげすに仕事に打ち込むのであった…