この作品はいかがでしたか?
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コメント
7件
泣くってえええぇぇ
最高やん、才能感じた もう設定が良すぎる
泣きそう 、🥲 好きですっっっっ!
死ネタ注意
400タップ以上あります 。
通報 厳禁
それは何気ない日常の中の
ある日のこと
いつものように
授業をサボろうと思い
屋上へ行くと
そこには先客がいた 。
赤
綺麗な赤色の髪で
小柄な女みたいな男 。
ずっと空を見つめている
今にも此処から身を投げ出してしまいそうだ 。
桃
赤
声をかけてみると
そいつは振り返って
驚いているような表情を見せた
でもその後すぐに表情を変え、 俺に話しかけてきた 。
赤
桃
俺がそう答えると
赤
赤
意味のわからないことを言ってきた 。
桃
赤
俺が戸惑っていると
そいつは揶揄うように意味不な話を続けてくる 。
桃
桃
俺がそいつに聞くと
そいつはやけに上手い笑顔を作って言った
赤
赤
桃
俺は結構不器用なタイプの人間で
人の心情を読み取るのは割と苦手な方だけれど
そんな俺でもわかった
、こいつは本気なんだって
桃
桃
俺は目の前の人が 今から自殺するという状況に 焦ってしまって
無責任なことを言ってしまった
赤
するとそいつは少し俺を睨んでから
俺に質問を投げかけた 。
赤
赤
赤
桃
赤
赤
桃
そいつは笑顔でそう言い放った
ばかみたいに下手くそな
作り笑いで ____ 。
桃
桃
赤
桃
俺がそう言うと
そいつは少し 躊躇いながら言った
赤
赤
赤
赤
桃
桃
赤
その時
わずかだったけれど
君の目が光ったような気がした
それから俺達は
この屋上で よく話すようになった 。
聞くと名前は赤と言うらしく
俺より一個上の先輩だった
赤
赤
赤
桃
赤
赤
赤
桃
赤
赤
赤
赤
桃
赤
赤
桃
赤
赤
赤
桃
こんなに強く振舞っているけど
本当は辛いはずだ
こんなやつが救われないなんて
この世界は可笑しい
桃
赤
桃
赤
辛い理由がストレスなら
解消すればいい
どうせ死ぬんだ 。
こんな日くらい
ぱ~っと遊んじゃおうぜ っ
赤とゲーセンに来た 。
赤
桃
桃
赤
赤
桃
赤
学校を抜け出して ゲーセンに来たことで
赤は不安そうだ
桃
桃
俺がそう言っても
不満そうな赤
赤
桃
桃
赤
赤
桃
赤
赤
桃
赤
桃
取れるわけないといいはる 赤を他所に
俺は軽々と
ボタンを操作し、
犬のぬいぐるみを取った 。
桃
俺が取ったぬいぐるみを 赤にあげると
赤
赤
目を輝かせて
まるで小さい子供のように 喜ぶ赤 。
桃
赤
その姿はとても 愛おしかった
桃
赤
桃
赤
赤
赤はカラオケに来たことがないらしい
だからか最初は戸惑っていたが
桃
赤
どんどん時間が経つにつれ
赤も歌っていき
とても楽しそうだった 。
赤
桃
赤
赤
桃
赤
桃
赤
赤
桃
桃
赤
赤
それから俺達は色んな所に行った
赤
赤
桃
桃
赤
赤
、桃ちゃん ?
桃
赤
赤
桃
俺は赤の笑顔に
だんだんと
惹かれていた 。
(( 映画中 ))
気まずいシーンが流れてきた
く ッちょっ、んッ // く 誰もいないしいいだろ ? く やぁッ、/
赤
桃
気まず過ぎて思わず赤の方を見ると、
赤
桃
まじまじと観ていた
もしかして赤はそういうの大丈夫なのかな~っ
と安心していると
映画終わり
赤が話しかけてきた 。
赤
桃
赤
桃
赤
桃
てっきり平気だと思ってたら
めちゃめちゃ気にしてたわ 。
そんな感じで
遊び歩いていたら
いつの間にか太陽が沈みかけていた 。
桃
赤
赤
桃
帰ろうとした時、
赤が俺を呼び止めた 。
赤
赤
桃
赤
赤
赤
桃
赤
そう言って
俺に感謝を伝える赤 。
でもどこかその声は震えていて
悲しそうだった 。
赤
赤
桃
赤
桃
赤
赤
赤
そう俺に
泣きそうになりながら伝える赤
とても嘘には見えなかった 。
桃
桃
俺は混乱しながら
赤に聞く
赤
赤
赤
桃
赤
赤
桃
赤
赤
桃
そう 笑顔で語る赤に
屋上の時みたいな言葉はかけられなかった 。
赤
桃
赤
俺の事を好きという赤は
今にも泣きそうで
放っておけなかった 。
赤
桃
赤
赤
桃
桃
俺がそう聞くと
赤はこくりと頷き
目を瞑った 。
赤
桃
俺はそう言うと
赤の腰を優しく触り、
柔らかい唇に触れた 。
そしてゆっくりと 舌を入れようとした時 ... っ
赤
桃
赤
赤
桃
そう躊躇いながら言う赤は
我慢をしているように見えた
桃
赤
桃
桃
赤
赤
今までずっと
堪えてきた涙が溢れ出てきた赤
何故だかいつもに増して 人間らしく
俺まで泣きそうになってしまった
桃
桃
赤
桃
桃
赤
俺がそう提案すると
赤は少し躊躇ったが
最終的にはこくりと頷いた
そして俺達はまた
一番最初に出会った
屋上まで来てしまった 。
桃
赤
足取りはいつもよりも軽くて
今から死ぬって言うのに
焦りも何も感じなかった
桃
俺がそう言うと
赤は閉ざしていた口を開いた
赤
赤
桃
俺にそう伝える赤は
心の底から幸せそうで
嬉しかった 。
赤
桃
そう言い 二人手を繋いで
屋上のフェンスを越える
赤
桃
赤
桃
最後に愛を誓い
二人手を繋いで
飛び降りようとした時 、
赤
赤
桃
赤は俺を置いて
一人で堕ちて行った 。
桃
俺はただそれを
静かに見つめることしかできなくて
赤の言葉が引っかかって
堕ちることができなかった 。
桃
桃
あれから俺は
警備員に捕まり、 赤のことについて事情聴取を受け
一人だけ赤を置いて
生き残ってしまった 。
いや、正確に言えば
俺は赤に生かされた
何のために俺を残したのか
一人で逝ったのかなんてわからない
でも赤が最後に行った言葉
" 俺の分まで生きて "
俺はこれを守るため 生きようと思う 。
きっと赤は それを望んでいるから__ 。
あれから数年後
俺はもう大人になった 。
未だに君のことが大好きで
忘れた日なんて一度もない
あの日 君は自殺理由は病気だと言っていた
だけど俺は違うと思う
病気だけじゃない
少なくとも君の話を聞いた時 俺は感じた 。
君は無いと言っていたけど あの後調べたら
君がクラスメイトに 酷いことをされていた証拠が沢山あった 。
、だから君みたいに
思い詰めて悲しい思いをする
人を減らすため
俺は教師という道を選んだ 。
青
青
桃
たまに君と似たような子が
俺のところに来ることがある
あの時 俺は君を支えてあげることができなかった 。
だけど今は違う
桃
青
今は人を抱きしめてあげられる
わかってあげられる 。
君が俺を残した理由
きっとそれは
君が救われなかった分
他の人を救って欲しかった
きっとそうだって
俺は信じている 。
えんど
死にたいって言われた時の 相談相手側の話でした 。
受験生のリア友への作品です
不器用な桃くんは
赤くんを心の底から救うことができなかった 。
少し自分とリア友を重ねて書いてみました 。
作品みたいに綺麗でもないし なんなら自分の方が悪役なんじゃないかと思うけど
少しでも想いが届くといいなって思ってます 。