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きみを忘れない。忘れたくない。

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きみを忘れない。忘れたくない。

1 - # また 一から始めよう。

♥

950

2024年08月15日

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.

りうらさん、あなたは……っ

.

もって1ヶ月かと……

深刻な顔をした 医者から 告げられた 言葉は残酷だった。

R.

そう、ですか

それをどこか 他人事のように捉えている 自分がいる。

別に りうらが死んだとこで なにか変わるわけではない。

恋人もいなければ 家族も居ない。

つまり、

誰もりうらの死を 悲しんでくれなどしないのだ。

でもそれが 悲しいなんて りうらは思わない。

だから どーでもいいんだ。

診察が終わり 暇になった俺は

病院の一角にある 窓から ぼーっと外を眺める。

もう命が限られているから、 あとは好きにしていいらしい。

だから 退院することも 出来るみたいなんだけど、

どーせ、外に出たってすることもなかったから、 入院し続けることにした。

R.

つまらない人生だったな……

R.

でも、それでよかったのかも

そう、きっと……よかったんだ。

あれから何時間かが経った。

R.

……暇。

R.

やっぱり、退院しようかな……

驚く程、はやく病院が飽きてしまった。

まぁ、退院したところで暇 だとは思うけど。

病院にいるよりは まだ、マシなはず……

N.

失礼します!!

R.

え……?

ピンク色の髪の毛を 揺らしながら

元気よく 俺の病室に入ってきた 見知らぬ人。

N.

りうら!やっほ……!

R.

えっと、なんで、俺の名前を……?

R.

そもそも、貴方……誰ですか?

N.

……

そんな 俺の言葉に 彼は 一瞬、切ない笑みを浮かべた。

でもすぐに 先程までの 元気を取り戻す。

N.

まぁまぁまぁ!!
そこは置いておいて!
俺と遊ぼう!

そう言って、にかっ と笑った彼を

俺は 何故か知っている気がする。

桃side

N.

はあッッ、はッ……ッ

俺は 息を切らしながらも 病院のロビーを走り抜ける。

すれ違う人に 白い目を向けられても なお足を動かし続ける。

……わかってる

病院で 走ってはいけない ことくらい。

でも、そんなこと 気にしてる場合じゃないんだ。

俺は、先程かかってきた 一通の電話を 思い出す。

『 ないこさん……ッッ さっきほど、りうらさんの病状が悪化して、 今 緊急手術をしてますッッ 』

りうらは 俺のたったひとりの 大切な 恋人。

もともと 病弱だった 彼は 、 長年の 入院生活を 余儀なくさせられている。

だけど、ここ最近はだいぶ 体調がよかった。

N.

だから 退院出来そう だったんだけどな (ボソッ

だけど だめ だったみたいだ。

それどころか 今まで以上に 病状が悪いらしい。

N.

はやく…ッ、行かなきゃ……ッッ

さっきよりも 足をはやく 動かし 、 俺は りうらの専属医の元へと 向かった。

がらがらっ

.

あっ、ないこさん、、

扉を開け 中に入ると、

悲痛な 面目をした 医者が こちらを見つめていた。

なぜか、すごく嫌な 予感がする。

N.

っ……りうらは、?

.

……、

.

りうらさん、なのですが……、

.

まず命は 助かりました、
ですが……

そこで 医者の言葉が止まる。

言うのを躊躇っているようだ。

正直、聞きたくなかった。

でも 聞かなきゃいけない 気がした。

俺のたった一人の恋人と 向き合っていくために。

N.

正直に言っていいですよ
何を言われても いいように
覚悟は決めてきたつもりですから……!

.

……ありがとうございます。
私も医者として 覚悟を決めないといけませんね(笑

.

これはりうらさん自身にも お伝えしたのですが
りうらさんは もって1ヶ月です……、

N.

え……、?

覚悟をきめてきた つもりだったが

衝撃が大きすぎて

医者の放った言葉が ぐるぐると頭を巡り

上手く 処理できない。

そんな俺に 構わず 医者はさらに言葉を繋ぐ。

.

そして これはりうらさんには
まだ 伝えてない ことなのですが、
彼は 1部の記憶が失われています。

.

その記憶は戻ることはなく、
むしろ日に日に他の記憶まで 失われていきます。

.

それだけでなく、歩き方、喋り方など
生きるために必要な機能まで忘れてしまいます。

.

そうして、すべて空っぽになった1ヶ月後、
彼は…………

その先は 言われなくても 想像出来た。

嫌だ。嫌だ。

目の前が 真っ暗になっていく。

りうらには死んで欲しくない。

俺の、大切な人だから。

必死に頭を 動かす。

りうらが死なないために

なにかできること……

N.

……!

ふっと頭に 浮かんだひとつの希望。

N.

先生……!りうらは
"1ヶ月後 記憶が全て消えて 空っぽになって"
死んでしまうんですよね?

.

はい、そうですが……?

N.

じゃあ!りうらが空っぽにならないように
たくさん 思い出を増やしていけば
いいってこと ですか?

.

確かに、そうなりますね……
でも、それは難しいかと、

N.

大丈夫です、何もしないよりずっといいと思うので……!

そう。

みっともなくて いい。

無謀な策だったとしても いい。

何もしないより ずっと ずっといいから。

だから、最後まで足掻いていたいんだ。

俺の 大切な恋人のために。

りうらの 病室の前で立ち止まる 俺。

さっき、医者から言われたんだ。

.

ひとつ言い忘れていたことがあります……!
りうらさんは、大切な記憶から失われていくんです。
だから、りうらさんにとって大切な人である
貴方の記憶はもう……

そこで途切れた 医者の言葉が

ずっと脳裏に浮かんで 離れない。

……怖い。

りうらに忘れられていることが。

N.

ッ……覚悟、決めなきゃなぁ

わかっていても やっぱり 怖い。

でも……

1番辛いのは りうら自身なはずだ。

だから受け入れなきゃ。

記憶が失われていても

りうらはりうらなんだから。

がらがら

N.

失礼します!

俺の声に反応して りうらが振り向いた。

その顔は 驚きと 困惑に満ちていた。

R.

……

N.

えっと、や、やっほ!りうら……

こてん と首をかしげるりうら。

R.

えっと、なんで俺の名前を……?

R.

そもそも……

R.

貴方、だれですか?

N.

ッ、

やっぱり 忘れちゃったんだ……。

わかっていたのに、

覚悟決めてきたはずなのに

りうらがりうらじゃないみたいで 悲しくて

もう2度と 思い出して くれないのかなって

そう思うと 切なくて 苦しくて……

N.

……っ

涙が零れそうだった。

でも 泣いたって何も 変わらない。

だから、

N.

まぁまぁまぁ、
そこは置いといて
俺と遊ぼう!

出来るだけ 元気な声で そういった。

今更かもしれないけど、 さっき 気がついたことがあるんだ。

りうらが 忘れてしまったなら

やり直せばいいじゃないか って。

何十回でも 何百回でも 何千回でも。

だから また一から……

りうらと 恋人になりたい。

リリン

どうもリリンです.ᐟ.ᐟ

リリン

無事に、塾のテストも終わり
前よりかは 時間に余裕ができたので
2日か3日に1作品って感じで更新していきます!!

リリン

ちなみに なんか切ない話が書きたい!
と思って 生まれたのがこちらの作品です笑

リリン

テーマは 記憶喪失×余命宣告ですね〜

リリン

では 次回の投稿で.ᐟ.ᐟ

きみを忘れない。忘れたくない。

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950

コメント

24

ユーザー

うわぁぁぁあ!もう一話目から最高です!

ユーザー

最高です!! めちゃくちゃ楽しみです!

ユーザー

こういう系の小説も大好きっ!‎🫶️💞 久しぶりのリリちゃんの小説でめっちゃ興奮してる笑 続き楽しみ~っ!

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