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余命3ヶ月です───

その言葉は俺の心に染みた

もぅ何もかもどうでもいい

なんなら早く死にたい

何故なら 目は視失 体は動けない

ほぼ死体と一体化しているのだ

親など...いない。

でも彼女はいる。 けれど彼女には入院...余命の事を 教えてはいない

きっと教えてしまえば 迷惑になるだろう

彼女は受験生...まぁ俺もだが。

受験生である彼女には 今を頑張って欲しい

けれど...彼女の顔をもう一度 見たい自分がいた

ケイト

会いたい──

何故か口ずさんでしまった

「会えば?」

誰だ?...今は多分...夜中。

看護師も来るはずない ここは 個別の部屋でナースコールも鳴らしてない

ケイト

誰だ...。

「見えないのね残念...それに

体も身動き取れないみたい」

何で知って...。

「余命3ヶ月だけど...会ってみる?」

すると俺の中で笑いが起きた

ケイト

ははっ、どうやって...

ケイト

体も目ももう駄目なんだよ
それにこれ以上彼女に迷惑掛けたくない...

「その病を3ヶ月...いや3ヶ月以上に伸ばせることが出来るけど?」

ケイト

伸ばせるだけで何も変わらないじゃないか...

「あら...少し足りなかったわね。 ついでに治してもいいのよ...その病」

ケイト

そんなこと人間が出来るわけ無い...

「人間だから...出来ないのよ 私は違う」

こいつは何を言っている?

そもそも...

「そもそも私は人間じゃない」

ケイト

何だよ...おかしいと思った

「誰と言うのはどうでもいいこと それよりも治したいか...死にたいか」

ケイト

そんなの決まってる

ケイト

治したい...

「治すのね...では質問。 どうして治したいの?」

ケイト

彼女に告げるんだ...

「それは本当に出来るの? 私から見ると貴方じゃ出来ないと思う」

ケイト

ははは...凄いな
そうだよ...違う

「本当の理由を告げなさい」

ケイト

ケイト

彼女に幸せになって貰いたい...。

ケイト

今の俺じゃ彼女は幸せになれないに決まってる

「...その意思は変わらない?」

ケイト

変わらない

「じゃあ最後の条件」

大丈夫...何でも受け入れる

「半吸血鬼になるの」

ケイト

吸血鬼...。

「言ったでしょ。あくまで『半』よ」

ケイト

具体的に教えてくれ

「私みたいに羽は生えないけど 力は人並み以上よ。だから──

本当に彼女を守れるのか...」

ケイト

どういう意味だ...

「ふふ...彼女が貴方の手で死ぬか死なないかの事よ」

ケイト

そんな事しないっ!!

俺はしない...彼女を幸せに...

大丈夫...アイツは俺と別れた方が... 幸せになれる...。

「その意思...伝わったわ。明日には目 体治ってるつもりだから

もう寝なさい...」

ケイト

あぁ...ありがとうな

すると俺の目はスッと閉じたのだった

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