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來斗
來斗
梨桜･･･？
梨桜
･･･なに？
來斗
え、なんで梨桜が･･･？
梨桜
なんでって･･･家族だからでしょ
梨桜
もー、ホントに大丈夫？寝ぼけすぎじゃない？
來斗
･･･そうなのか
來斗
俺、寝ぼけてたのか
來斗
ハハ･･･
梨桜
･･･変なのー
梨桜
梨桜
そうだ、今日外食だって
梨桜
來斗兄も早く行こ
來斗
外食･･･
梨桜
そうだよ
梨桜
ほら、皆待ってるからさ
來斗
皆って･･･
來斗
幾斗
來斗兄、何やってんのー？
奈桜
置いてっちゃうよー！
來斗
あ･･･
來斗
(そっか･･･俺、今まで長い夢を見てたのか)
來斗
(そうだよな･･･梨桜が死ぬわけ、ないもんな)
梨桜
ほら、行こ！
來斗
おう！
奈桜
美味しかったね～！
奈桜
今度梨桜姉ちゃんと2人で行くー！
梨桜
おー、いいね！
梨桜
今度女子会しよっか、奈桜
奈桜
うんっ♪
幾斗
女子は楽しそうだねー･･･
梨桜
幾斗兄は食べすぎーw
幾斗
ん、ちょっと欲張りすぎて･･･ｳﾌﾟｯ
梨桜
梨桜
どしたの來斗兄、今日会話に入ってこないね
來斗
え、あ･･･
來斗
來斗
なんか･･･久々だったから
奈桜
何が？
來斗
えっ、あっ･･･
來斗
來斗
がっ･･･外食！外食が久々だったからね！
來斗
嬉しすぎて言葉を失ったんだよ！
奈桜
うんうん！來斗兄ちゃんの気持ちわかるよ！
奈桜
美味しかったもんね！
梨桜
ね～！
梨桜
幾斗兄が食べすぎる位だもんね･･･
幾斗
･･･ｺｸｺｸｯ
苦しそうに口を抑えながら必死に頷く幾斗を見て、笑いが起こった。
俺も自然と笑っていた。
それがとても久々で、楽しかった。
久々･･･？
何を言っているんだろう。あれは夢なのに。
來斗
(あれから2日･･･か)
來斗
(梨桜が死んだのは本当に夢だったのか･･･？)
梨桜
來斗兄、あのさ･･･
來斗
(いや･･･今はなにも考えなくていいか)
翌日
俺は梨桜に夢の事を聞いてみることにした。
なぜそう思ったかはよく分からない。
だけど、俺は自然に梨桜に口を開いていた。
來斗
梨桜、あのさ、この前夢を見たんだけど･･･
俺は夢の内容を梨桜に話した。
來斗
･･･で、その夢が長く感じてさ
來斗
あれは･･･夢だよな？
來斗
ここは夢じゃないよな？
梨桜
梨桜
･･････
梨桜は何故か、黙っていた。
やがて、梨桜は口を開いた。
梨桜
夢じゃん？
來斗
･･･え
梨桜
來斗兄も大変な夢見たね～
梨桜
悩んでるなら聞くよ？
來斗
いや･･･大丈夫
來斗
ごめんな、変な話しちゃって
梨桜
大丈夫だよ！
その日、俺は夢をみた。
夜の満開の桜の木の下に梨桜が1人で立っている。
梨桜は桜を見つめながら、呟く。
梨桜
梨桜
あと･･･11日
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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