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ブラック、思い出して! てかてかルンルンしてたらバレない?
ぶ、ブラックぅぅぅ!? ……失礼しました、新作ありがとうございます! 早くもブラックが白無さんと入れ替わっちゃった……それに記憶まで…… それに対して白無さんは元の記憶を保持したままブラックの体に……これからどうなるのか……楽しみすぎる……! 無理せず頑張ってください!
ステラ様の新しい話だ~!!! ずっと楽しみにしてました!! ブラックと入れ替わったってことなのかな……何か嫌な予感がするな… 続きも楽しみにしてますッッ!!!
1週間後_____
すまない先生
遠方から自身を呼び止める声がした
声のした方へ視線を向ける
すまない先生が手でこちらに手招きする身振りをしている
ミスターブラック
すまない先生
すまない先生
ミスターブラック
すまない先生
すまない先生
すまない先生
先生は視線をブラックから外し、空き教室の入り口に手を掛けた
それに続いて私も空き教室へと足を踏み入れる
流石空き教室と言ったところか、少し薄暗さを感じる
使われていない机は埃を被っており、くしゃみの出てしまいそうなむず痒さがある
すまない先生
すまない先生
ミスターブラック
すまない先生
この街で起きている事件
正直に言うと聞き覚えも、身に覚えも無かった
すまない先生
ミスターブラック
すまない先生
すまない先生
すまない先生
ミスターブラック
すまない先生
すまない先生
先生は声を落とし、珍しく真剣な表情で語る
すまない先生
すまない先生
ミスターブラック
ミスターブラック
すまない先生
すまない先生
すまない先生
ミスターブラック
すまない先生
ミスターブラック
ミスターブラック
すまない先生
すまない先生
ミスターブラック
ミスターブラック
すまない先生
すまない先生
すまない先生
先生は椅子から勢いよく立ち上がり、目にも留まらぬ速さで教室から出て行った
私も先生に続き、教室の外へと足を踏み出す
それと同時に、休み時間終了の予鈴が鳴り響いた
教室に足を踏み入れる
それと同時に自身を呼び止める声がした
ミスター赤ちゃん
ミスターブラック
ミスター赤ちゃん
赤ちゃんは机に突っ伏しながら呻き声をあげている
ミスター銀さん
ミスターブルー
ミスターレッド
ミスターブラック
ミスターレッド
レッドは懇願する様に手を合わせている
ミスターバナナ
ミスターマネー
皆の様子に呆れながらも、数学のワークに目を向けた
問題に一通り目を通す
数式が頭の中に羅列されていく
私にとってはなんら問題も無かった
ミスターブラック
その間わずか5秒
一瞬にして全ての問題を解き去った
ミスター赤ちゃん
ミスター銀さん
ミスターバナナ
ミスターレッド
ミスターブラック
数学のワークの紙に指を落とし、一つ一つ解説していく
その様子を、皆が食い入る様に見ていた
こうして皆から頼ってもらえる事は、悪くは無い
自分の頭脳で皆に頼ってもらえるのが、ただひたすらに嬉しかった
すまない先生が教室へ戻るまでの間、私は数学の問題を丁寧に解いた
午後6時
一日の授業も終わり、日が暮れ始める頃
教室の中にキーボードの音が響き渡る
ミスターブラック
私は先生から伝えられた『事件』についての詳細を探っていた
思い返してみれば、こんな時間までこの場所に留まっていた事が間違いだったのだろう
ミスターブラック
ミスターブラック
ミスターブラック
ミスターブラック
ミスターブラック
ブラックはパソコンの液晶画面に手を掛ける
パタリと画面を閉じた
ミスターブラック
立ち上がり、教室から立ち去ろうと足を踏み出す
だが、もう一度足を止めた
ミスターブラック
ミスターブラック
もう一度椅子に腰掛け、液晶画面を開く
ミスターブラック
ログイン画面にパスキーを打ち込み、再び情報収集を開始する
気づいた頃には、辺りはすっかり闇に包まれていた
ミスターブラック
ミスターブラック
ミスターブラック
ミスターブラック
夜道に自身の足音が響き渡る
ミスターブラック
ミスターブラック
ミスターブラック
ミスターブラック
ミスターブラック
ミスターブラック
歩いていくにつれて電灯の数が徐々に減っていく
黒い服でも着ていれば溶け込めてしまいそうな程の闇だ
夜道に自身の足音が響く
ミスターブラック
自身以外の足音も重なっている
視線を背後に向けた
そこには人影一つ無かった
再び視線を前へと戻し、歩き出す
やはり何者かの足音がコツコツと響いている
ミスターブラック
ミスターブラック
視線を周囲に張り巡らせるが何一つ視認する事ができない
腰に掛けているエネルギー式の銃に手を触れさせる
それと同時に何者かの足音が速まる
ミスターブラック
足音のした方へ銃を向ける
誰も居ない
いや、黒い服で身を包んだ何者かが飛び掛かってくる
ミスターブラック
咄嗟に回避の体制を取る
だがそれと同時に背後から羽交い締めされる
ミスターブラック
手から銃が滑り落ちる
胡散臭い男
ミスターブラック
ミスターブラック
首筋に何かが差し込まれる様な感覚がした
先程飛び掛かろうとした黒い服の人物は黙ってそれを見ている
酷い眠気が自身を襲い始める
ミスターブラック
なんとか抵抗しようにも、耐える事はできなかった
一瞬の内に景色が暗転した
???
???
胡散臭い男
胡散臭い男
胡散臭い男
胡散臭い男
白無
何か、道具と道具がぶつかり合う様な金属音がする
視界にはモヤが掛かっており、それが何かは認識できない
思考が回らない
まるで、自分自身が何者か分からなくなる様な
そんな感覚
何も考えられない
真っ白い空間を漂う様な
そんな感覚
そんな真っ白い空間に
見覚えのない記憶が流れ込み始める
新しい人生が始まる
前の人生はもう終わった
何一つ才能を持たなかった少年
誰も彼も興味を示さなかった少年
親にすら見放された少年
努力を………………
彼の白紙の様な人生に色がつく
少年は新たな人生を歩み始める
誰もが羨む頭脳を持った少年
誰も彼もが頼る少年
愛を受けた少年
努力をし続けた少年
彼の丁寧に色の塗られた人生に白色が被せ込まれる
少年は新たな人生を歩み始める
小鳥の囀りで目が覚めた
視界はぼんやりとしている
頭が酷く痛む
体を動かそうにも、痛みがそれを邪魔する
白無
徐々に視界の霧が晴れていく
目線の先には見覚えのない真っ白な天井が広がっていた
目線だけを動かしてみる
点滴の様なものが自身につながっており、ここを病院だと認識する
白無
白無
肌に空気が触れる感覚がした
そこである一つの事に気がつく
白無
手でペタペタと顔に触れる
急いで状況を確認しようとするが、動く度に頭が痛む為動く事ができない
白無
白無
白無
昨日の記憶を遡ろうにも、思い出す事ができない
白無
白無
白無
白無
そこにあった筈の記憶がどんどんと消えていく
白無
白無
白無
どんどんと記憶にモヤが掛かり始める
白無
白無
白無
白無
ガチャ………………
病室のドアが開け放たれた
看護師
看護師
白無
看護師
看護師
看護師はベッドまで歩み寄り、丁寧に声をかけた
白無
白無
看護師
看護師
看護師
看護師
白無
看護師
看護師
看護師
目にクマを作った看護師はイラついた様子で床に目を落とす
白無
看護師
看護師
白無
白無
白無
看護師
看護師
看護師
白無
白無
そこまで言って、言葉が詰まった
思い出せない
思い出す事ができない
看護師
看護師
看護師
白無
手鏡を向けられた
その鏡の中に映ったのは
黒い髪の毛をした、青い瞳の少年だった
その時、頭の中に黒い髪色をした赤い目の少年が浮かんできた
だがその少年は徐々にモヤが掛かって消えていく
自分は『白無』だ
突如としてそんな認識が脳内に流れ込んできた
白無
白無
白無
看護師
看護師
看護師
そう言って看護師は病室からそそくさと出て行った
少々面倒くさそうな表情をしていたのは気に留めないでおいた
病室内に1人取り残される
病室に降り注ぐ太陽光に当たりながら黙って座っていた
ベッドの近くに患者の名前が書き込まれた紙の様なものがある
そこには『佐藤白無』と書き込まれていた
何故かその光景が網膜にハッキリと焼きついた
胡散臭い男
それと同時に病室内に声が響いた
優しげでにこやかな医者がこちらを見ている
胡散臭い男
胡散臭い男
1人の少年が激しく興奮しながら道を歩いている
気分が激しく高揚している
笑いが止まらなかった
ミスターブラック
ミスターブラック
ミスターブラック
ボソボソと声を漏らす
その様子を行き交う人々は彼をチラチラと見ているが気にも留めない
ミスターブラック
ミスターブラック
ミスターブラック
ミスターブラック
ミスターブラック
ミスターブラック
ミスターブラック
ミスターブラック