そして出発の日が来た。
クロロ=ルシルフル
ヒソカに何かされたらすぐ連絡するんだぞ?
クロロ=ルシルフル
ヒソカもクリンから
絶対目ぇ離すなよ?
絶対目ぇ離すなよ?
クリン=ルシルフル
は〜い!
ヒソカ=モロウ
ふふ、本当に過保護だね…♧
クロロ=ルシルフル
妹の傍にお前みたいな奴が居たら、誰でも安心できねぇだろ?
ヒソカ=モロウ
それも確かに♢
クロロ=ルシルフル
寂しくなったらすぐ電話していいからな
クロロ=ルシルフル
終わったらすぐ帰ってくるんだぞ?
クリン=ルシルフル
わかった!
クリンが返事をすると、 クロロは真剣な顔で 妹の名前を呼んだ。
クロロ=ルシルフル
クリン
クリン=ルシルフル
ん?
クロロ=ルシルフル
これだけは兄ちゃんと約束してくれ
クリン=ルシルフル
なぁに?
“絶対最後まで 諦めるな“
クロロ=ルシルフル
無理だったら無理だったで、また来年挑戦すればいい
クロロ=ルシルフル
けど、中途半端は許さない
クロロ=ルシルフル
自分で言ったからにはその信念、貫いてこい
クリンは兄のその言葉を聞いて、 組織を束ねる人間なだけあって、 説得力が半端じゃないと感じた。
それから同時にそんな兄を “カッコいい“とも思った。
クリン=ルシルフル
大丈夫!絶対諦めないよ!
クロロ=ルシルフル
あぁ、信じてる
ヒソカ=モロウ
ふふ…♤(本当に仲良しだね、2人とも…)
クロロ=ルシルフル
それじゃあ行ってこい
クリン=ルシルフル
うん!
クロロ=ルシルフル
ヒソカも頼んだぞ
ヒソカ=モロウ
はいはい♢
クリンは元気よく返事をした。
けれど、なかなか足を始める 気配がなかったので、 クロロはどうかしたのか と声をかけた。
クロロ=ルシルフル
クリン…?忘れ物でもしたのか?
するとクリンは勢いよく、 クロロの胸に飛び込んだ。
クリン=ルシルフル
行ってくるね!お兄ちゃん!ニコッ
クロロ=ルシルフル
!!
クロロ=ルシルフル
あぁ、いってらっしゃい…ニコニコ
クリンは兄に束の間の 別れを告げて、ヒソカと共に 冒険への一歩を進めた。
クロロ=ルシルフル
立派になったな、クリン…
兄はどんどん小さくなっていく 妹の背中を見て、 とても感慨深い気持ちに 浸っていた。