それはある、とても寒い冬の日
その日は特に寒くて、家に出る人なんて誰もいなかった
ハク
(今日は一段と寒いな、、)
そんな日に、一匹の白猫が電柱の下で 座っていた
ハク
(こんな寒い日に、今日も無事生き残れるのか、、、?)
ボロボロの首輪を首に着け、白猫は今日も一匹思う
そんな中、雪がはらはらと地上に舞った
町中の子供達が喜び、大人達が嫌な顔をする
白猫は大人と同じく、嫌な顔をした
ハク
(雪だって、、、!?俺を凍死でもさせる気か!?)
白猫は絶望に陥り、俯いてしまった
そんな中、1人の足音が近づいてきた
ハク
(足音、、、?こんな寒い冬の日に、一体どんな馬鹿が出てるって言うんだ?)
足音が白猫の元へと近づくと、白猫は、期待もせず絶望のままだった
ハク
(どうせ、人間が来たとしても俺の事を撫でたり、可哀想とか言うだけで帰るんだろうな)
ハク
(分かってるんだよ、人間が来た所で、、可哀想って言って帰るんだ)
足音が白猫の元にたどり着く
景
、、捨て猫か?
ハク
(はいはい、、どうせすぐ帰るんだろ)
背が少し低めの男だった
男は迷いもせず、傘を開き、捨て猫に傘を立てかけた
捨て猫が雪に当たらないように
ハク
(、、え?)
景
傘と、、後は
男は自分が巻いていたマフラーを、猫が座っていた下に敷き、猫が寒くないようにした
ハク
(この男、、俺の事を助けようとしているのか?)
景
、、ごめんな、このくらいしか出来なくて
この時白猫は、男の話など聞いておらず、驚きを男に向けていた
景
、、じゃあな
ハク
(、、こいつ、俺の事が好きなのか?)
白猫は意外にも、男が自分に好意を持っているのでは無いかと勘違いした
ハク
(俺の事が好き=あいつは俺も好きだから両思い=あいつの家に住める)
白猫はいつの間にか、好意も抱いていた
ハク
(俺はやっと寒い中過ごさなくて住む!)
ハク
(それならあいつに早くついて行かなくてわ!)
男は黙々と歩く
景
しょうがない事なんだ、、
ハク
ニャァーオ!(おい待て!夫を置いてくとはどういうつもりだ!)
白猫も男に着いていく
これは、白猫と男が最終的に両思いになる話