ナチス卍
ナチス卍
突如、もがき苦しむかのような叫び声が聞こえ、
屋上から飛び出した先には、
大量の血を床にぶちまけたまま、立ち尽くすソビエトがいた
ナチス卍
ソ連
俺の呼びかけに答えるかのように、
ソビエトはゆっくりと振り返った
ソビエトは血塗れだった
いつもしているはずの眼帯は、引きちぎられたかのように地面に落ちていた
ナチス卍
ソ連
ぞくり
武者震いではない悪寒が、全身を駆け巡った
じっとりした、『重い』 だけの一言では到底表せない、圧力のある声
ナチス卍
掠れた声が、自然と漏れる
ナチス卍
精一杯に紡いだ声は、ずっしりとした空間に、浸透した
反射的に一歩下がりそうになって、プライドで踏ん張る
ソ連
ソ連
『此奴』はソビエトではない
今までの経験から、本能でわかってしまった
そいつはゆっくりと、俺に手を伸ばしてくる
ナチス卍
その言葉に次いで、手を振り払おうとしたら
視界がぐわん、と揺れた
ナチス卍
情け無い声と共に、腹に激痛が走る
殴られたのだ
ソ連
いつもの飄々とした感じは見られない
何かに焦がれるような、うっとりとした表情
ナチス卍
視界が霞んでくる
殴られただけというのに、体が痙攣してうまく動かない
寧ろ骨も何本かは折れている気がする
さすがに戦後といえど、ここまで俺はヤワじゃなかったはずだ
困惑と動揺に脳内が支配されたまま、俺は意識を絶った
゛侵攻 ゛
яはそう呟くとナチを離さないように、でも壊さないように優しく抱きしめた
愛しい愛しい彼に頬を撫でる
思わず頬が綻んだ
《おいこら!俺の体返しやがれぇ〜!!》
ソ連
ソ連
???
???
???
???
ソ連
またうるさいのが増えた
少し苛立ちながらも、声をかけてきたそいつを見据える
ソ連
イギリス
イギリス
困惑したように“いぎりす”とやらは首を傾げる
イギリス
イギリス
鋭い視線で、俺を射抜く
怒りが湧いてくるのがわかった
自然とコートの中の鎌に手が伸びた
ソ連
ソ連
会議中、ながびきそうだなぁ……と、
頬杖をつきながら窓の外を眺めていたフランスの後ろの壁から、
大きな音が鳴った
フランス
それに続き壁にひびが入り……
ドォオオォオン!!!!
見事に瓦礫の山が、フランスを筆頭に集まった国々に降り注いだ
フランス
フランス
建物自体は崩れていないが、壁は完全に倒壊し、瓦礫の山と化していた
イギリス
頭上から声がすると思ったら………
フランス
イギリス
イギリス
エセ紳士は即座に僕を引っ張ると、抱き抱える形でその場から飛翔した
ソ連
フランス
フランス
イギリス
フランス
イギリス
ロシア
遠くで様子を見ていたソ連の息子、ことロシアが立ち上がり、声を上げた
イギリス
イギリス
ロシア
ロシアはぎょっと、目を見開くと、顔を真っ青にして叫んだ
イギリス
フランス
黒い影が僕に差し掛かった
パァン!!
乾いた音が、僕の耳を劈いた
目の前にいたソ連は、肩から血を流しながらふらつき、僕を睨んだ
正確には、僕の後ろ、を
アメリカ
アメリカ
アメリカ
入り口には、一つの国が佇んでいた
しっかりとしたジャケットに、彼の最大のポイントとも言えるサングラス
゛アメリカ ゛
覇権国は、ニヒルに笑うと、
拳銃を持っていない方の手で、グッドサインをつくり、
下へと向けた
アメリカ
おにぎり🍙
おにぎり🍙
おにぎり🍙
おにぎり🍙
おにぎり🍙
おにぎり🍙
コメント
8件
流石はヒーローアメリカ!!登場からもうかっこよかったです!!!
ナチさん流石やっぱ気づくもんだな アメリカさんどうしようとしてるんだぁ!
くぅっっ!!(大歓喜) 言いたいことは色々あったのですが最後のアメリカで全部持ってかれました。 ヒーローは遅れてやってくるものですよね。 それから、フライギ供給誠にありがとうございます…✨✨ テスト期間、お疲れ様です…!これからも無理のない範囲で…!