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ずっと勘違いだと思っていた

この想いを隠していたのに

話す度に彼が 頭を侵食してくる

もう… どうしたらいいんだろう

おはよ〜

あ、おはようございます

早いね〜

――さんも
今日はすごく早いですね

今日ね

―――くんと出かけるんだよね〜

…そうですか

―――くん
起きてきてないけど

えぇ

起こしに行ってあげなきゃ

俺が行きますよ?

いや、いいよ

―――くんの
寝顔みたいし

ふーん

ねぇ――さん

ん?

俺じゃだめですか?

え…?

…――さんが好き

えっと…

(違う…)

(あなたを困らせたい訳じゃない)

(ただ、笑ってて欲しくて…)

なんて、冗談ですよ

え、冗談…

はい

早く―――くん
起こしに行ったら?

デート楽しんでね

う、ん

ありがとう

(こんなに…好きなのに)

(届かない…)

(悔しい…ッ)

ッ…

――さんッ!グイッ

うぉッ

チュッ

…!

…ぁ

(何してんの…俺)

―――…

ごめんなさッ…

大丈夫?

え…?

転けかけちゃったんだよね

朝早くて
眠たかったんじゃない?

ッ…なんですか…それ

ぇ…?

キスされたのに
その反応なんですか

チュッ…

ッ!?

俺は、――さんが
大好きなんです…ッ

離れないで…ッ

(あれ、なんで)

(なんでこんなこと言って…)

(困らせたいわけじゃッ…)

(でも、もう…)

よしよし

ッ…?

えっと…こういう時

何したらいいか分からなくて

こうしたら逆に
傷つけちゃうかな…

…バカ

ガチャンッ

あ、―――!

なんで…こんなことに…

もうダメだ…

絶対嫌われた

引かれた

ぅッ…

<―――?開けていい?

…―――さん…はい

大丈夫?

バタバタ聞こえて
びっくりしたよ

俺…どうしたらいいか
分からないです

何があったの?話せる?

――さんが好きなんです…

―――…

さっき…
嫌われるようなことしちゃって

どうしたらいいんだろう…

そっか…

とにかく気持ち
落ち着かせようか…

いくらでも話聞くから

ありがとう…ございます

俺、どうしたらいいんだよ…

(――と―――が俺を好き…?)

(いやいや、なんで俺を…)

(まぁ恋人いるけど…)

(俺の何がいいんだ…)

はぁ…

おはようございまぁす…

ッ!

―――くん…

…何かありました?

最近暗くない…?

そ、うかな

気のせいだと思う

なんで話してくれへんの?

…ッ

心配させてごめんね

本当に困ったら
絶対相談するから

…ならいいけど

じゃ、デート行きませんか?

…うん、行こっか

(気分転換したいし…)

(―――くんとのデート…)

(楽しみたいのに
さっきのことが…)

…――さん

今日はやめますか?

あ、ごめん…

別のこと悩んじゃってた…

ちゃんと楽しみたいから

もう大丈夫!

いこッ!(手繋

無理しんといてね

うん…

いつもありがとう

いいんですよ

僕恋人やからね!

…うん、

自慢の恋人だよ…

(やっぱ俺には
―――くんしかいない)

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