泉家の三姉妹

1.泉三姉妹

俺は水嶋蒼、今俺は、従姉妹の家に来ている。

俺の母さんの姉、泉 舞香は、自身の義母、義父と共に、温泉を経営している。

その温泉は、泉家が代々受け継いできた誇り高き温泉らしい。

俺は今その温泉宿に遊びにきた訳だが、、、

俺は今日、初めて従姉妹に会う

しかもその従姉妹は三姉妹、肩身が狭い、、、

その瞬間、ガラッと扉が勢いよく開く 。

そう言って丁寧に案内をしてくれたのは、 白銀色のツインテールをした可愛らしい少女だった。

少女は、少し考えこむような仕草を見せるが、 すぐに営業スマイルに戻ってしまった。

すると、大広間のような所に案内される。

華奢で整った顔立ちの若い女性、泉舞香が俺を出迎えてくれる。

俺と少女は数秒間見つめ合った後、どこからともなく目を逸らす。

どこかぎこちない挨拶を交わした後、側のふすまが開く。

先程の少女と同じ白銀色の髪を、 高めの位置でポニーテールをした大人っぽい女性は、俺を見つけると、 何故か嬉しそうに目をまんまるくする。

何故か違う方向から、驚いたような声が聞こえる。

すると、もう一人の少女は、俺に詰め寄るように壁に押し付ける。

そう言って、あおいと呼ばれた少女は、広間の外へ飛び出してしまった。

そこまで俺と同じ名前だったことにショックを受けられると、 流石に傷つくな、、

俺はツインテールの少女、のどかに、 小さな和室を貸してもらい、その日は一息ついた。 、、、 だが、ここからが地獄の始まりだった。

朝、俺は隣の部屋からの大声で目覚める。

知らないやつって、、俺か、、、

そんな事を考えていると、部屋の襖が開く。

すらっとしたスタイルに、昨日とは打って変わって、 白色の清楚な着物を身につけた次女、しずくが 俺を起こしに来る。

しずくは可愛く微笑み、布団を慣れた手つきで押し入れにしまう。

そう言うと、しずくはストンと襖を閉める。

大広間に行くと、泉三姉妹がお行儀良く正座をして待っていた。

一方、あおいは、不満げに俺を見上げたと思うと、 プイと顔を背けてしまった。

大きなテーブルに広げられた朝食を見渡すと、納豆は置いていなかった。

、、、ほんとになんで聞いたんだ、、？

あおいはわざとらしく咳払いをすると、 俺に視線を向けてくる。

それだけ言い残して、あおいは部屋を出て行ってしまった。

続く

プロフィール

泉 あおい 長女 18歳 長髪 プライドが高く几帳面。仕切りたガール

泉 しずく 次女 17歳 髪型はセミロングくらい お姉さん気質で小学生男子の初恋をことごとく奪っている 納豆が好きらしい、、、

泉 のどか 16歳 三女 ロングのツインテール 無邪気で甘え上手の末っ子

画像元 「探偵はもう、死んでいる。」 シエスタ うみぼうず先生