泉家の三姉妹

2.深夜の密会

時刻は6時。

夕食を終え、温泉に入るため部屋を出ると、 タイミング良く隣の部屋から三姉妹が出てくる。

そんなこんなで三姉妹と共に温泉へ向かう。

あおいは、あからさまに不機嫌オーラを醸し出す。

自分でもなかなかに幼い事をしたな、、 俺としたことが、失敬失敬

暖かい温泉に浸かると、最近の疲れが吹き飛んでしまった。

ジャブンッ

薄い仕切りの奥から姉妹の楽しそうな声が聞こえてくる。

俺は口元まで温泉に浸かる。

三姉妹がお喋りしている中、しばらく温泉に浸かっていると、 頭が沸騰しそうな感覚に襲われる。

思わず、勢いよく立ち上がると、目眩で足元がふらふらする。

俺は何とか自分の部屋に戻ってくると、 早めに布団に入る。

　早めに入ったはいいものの、なかなか寝付けず、時間だけが経過して行く。

部屋を出ると、広い廊下に立ち尽くすあおいに出くわす。

壁にもたれ掛かり、汗を拭うあおいは、着物姿だった。

あおいはいたずらっ子のような笑みを浮かべ、馬鹿にするように言う。

あおいは俺が何を言っても馬鹿にしてくる。

あおいは俺を引き止めると、拳を突き出す。

言われるがままジャンケンをすると、あおいはグー、俺はパー、と言う シンプルな結果になった。

あおいは複雑な顔でぐーを見つめると、 照れ臭そうな顔をして去って行く。

しばらくして部屋の襖が開く。

気がつくとあおいは着物ではなく、寝巻きに着替えていた。

あおいは、器用に編み込まれた髪を丁寧に解くと、布団に正座する。

俺は即答すると、あおいは頬を膨らませ、俺の布団を奪う。

あおいは俺の部屋を飛び出すと、隣の部屋に戻ってしまった。

続く