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コメント
4件
最高すぎます!!!らんちゃんに心開かれて嬉しがるすちさん✨️いいですねぇ!!続きも待ってます!

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みちょ
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俏亜
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#こさめ
ことみ
553
夕食を終えて学校行事の準備をしていた らん は空腹に悩まされていた。
すち たちは らん が大食漢である事を知らない。
なので家での食事はおかわりをしない。
それは食費を増やさないためでもあったし、何なら兄弟の中で らん だけが大食漢だったので言いにくいと言う事もあった。
らん
ぐぅ、と腹の虫が鳴る。
いつもおかわりをしなければ動けないと言う訳では無く、食べなくても燃費良く動ける体質ではある。
だが時々それでは足りない日も勿論出て来る訳で、今日がその日だったと言う訳だ。
携帯を引き寄せて時間を確認し、立ち上がった らん はコートを羽織って携帯、財布、鍵をポケットに突っ込んで部屋を出た。
一旦リビングに寄って飾ることになった金継ぎされた兎と桜の平皿に触れる。
そう言えば……仏壇のお参りも、お墓参りも、皆が居たから出来て無かったなぁ…と考える。
仏壇のお手入れ位は明日やろうかな…。
らん
そう、っと撫でてリビングを後にした らん は玄関で靴を履き家を後にした。
辿りついたのは家からほど近い場所にある定食屋さん。
久しぶりに来たのにホールに出ていた店員さんがハッと らん の顔を見てキッチンを振り返る。
そうしてキッチンでは……
店員
店員
店員
店員
なんてやり取りが聞こえて来て思わずと笑ってしまった。
店員
らん
案内されたのは四人席。
一人席は埋まっていたので仕方が無かったのだろう。
店員
らん
らん
店員
まぁ幼い頃からの常連な訳だし、バイトの人もあまり変わっていないので最初に頼むものはほとんど決まっている事はバレている。
お冷が通されて携帯を取り出し背もたれに全体重を預けて生徒会のグループに投げられた謎解きを纏めていく。
店員
入店ベルが鳴れば、らん を席に案内したバイトの子が即反応する。
店員
店員
この定食屋で待ち合わせする人なんているんだ…、と考えながらトントンとスマホを弄っていれば、あの、と声を掛けられてそちらを見る。
店員
らん
今までずっとこの定食屋には らん 一人でしか来た事は無く、後から誰かが合流する事も無かった。
どういうこと?と店先に視線を向ければ、ニコッと微笑む見知った奴が二人。
らん
ガタン、と席を立ってそこに立つ二人の名を呼ぶ。
らん
店員
らん
店員
らん
問題は無いとバイトの子に伝えれば、二人は らん と同じ席に案内される。
二人分のコップが来て水を注ぎ、相対に座った なつ はメニュー表と睨めっこ。
そうして なつ の隣に座った いるま はこちらをガン見。
なつ
いるま
なつ
なつ
店員
注文がキッチンまで伝わり慌しく動き始める。
まぁ…二人は らん みたいに大量に食べないのでそんな忙しなく動かなくても良いと思うけれど。
店員
らん
店員
らん
店員
らん
ホッと胸を撫でおろしたバイトが礼を一つ零してキッチンへと慌しく戻っていく。
店員
店員
キッチンから聞こえてくる声に小さく笑いながら箸を手に取って手を合わせる。
目の前の二人はキッチンのやり取りの意味を知らない。
まぁ……もう嘘はつけないかな…。そう考えながらご飯に手を付けた。
30分程が経った。
なつ と いるま は既に食べ終えており、らん だけが食事を進めている状態。
食べ終わるのが遅い訳じゃない、何杯もおかわりをしているだけだ。
いるま
いるま
らん
いるま
まぁ夕食もきちんと摂ったし今回は20回くらいで終わりかなぁ…。
らん
店員
らん
店員
忙しい時間帯では無いはずなのに、らん のせいで忙しくなってしまっている。
まぁ……こちらも死活問題なので多めに見て欲しい所だ。
いるま
らん
いるま
なつ
らん
幾ら可愛い顔してるとは言っても高校生の、しかも身長170ある男だ。
ガタイは なつ の方が良いけれど、同身長の男だ。
おかわりのご飯が到着して野菜と一緒に食べ始める。
いるま
らん
いるま
らん
いるま
まぁ…そうなるわな…。
らん
らん
らん
らん
いるま
らん
その日にそれだけで足りるかどうかは夕食が終わってからでないと分からない。
空腹が続いたり集中が出来ない日が足りていないと自覚しているだけなのだ。
なつ
らん
なつ
らん
らん
なつ がポケットから取り出したのは、らん がいざという時に使っている発作治療薬、要は吸入器。
なつ
なつ
らん
なつ
何も言えない。
今日の朝も近場でも持ち歩く癖を付けろと言われたばかりだ。
らん
らん
なつ
なつ
らん
なつ
数年前…。まだ こさめ が小学生だった頃。
無茶するなと散々言われていたのに学校で無茶した こさめ は一週間自宅療養と言う名の監禁を受けていた。
やるわ、これ……。
らん
らん
いるま
らん
いるま
いるま
らん
いるま
らん
いるま
なつ
こさめ の時は「なんー?」と優しい口調の癖して、らん が相手だと「なんだよ!」と反応する。
コレを連れて行こうと思うか?まだ変態だけど普通の会話が出来る なつ を連れて行くに決まっている。
先程注文したすき焼き定食が到着して、既に空になっていた唐揚げ定食の方は気を利かせて持って行ってくれた。
らん
なつ
らん
なつ
らん
家からコンビニまで往復で10分程の距離。
すち に見られている事に気付かないままに家を出て来た らん も らん だけれど…。
いるま
らん
いるま
それは自分でも思っている事だ。
家に帰宅して手洗いうがいを済ませて飲み物を持って自室へ。
満腹になったので集中力は続くだろう。
ルーズリーフを取り出して生徒会のグループチャットを開き、謎解きを纏めていく。
流石頭の柔らかい集団だ…。
流石に らん も答えが分からない程の謎解きは無く、一通り使えそうな謎解きをまとめてペンを置いた。
すち
らん
持ってきた飲み物に手を伸ばした時、不意に声が聞こえて来て振り返れば、いつの間に居たのか…、すち がベッドを背もたれにして座っていた。
らん
すち
この家の大半は忍者か何かなのか…?
すち
すち
らん
当然コンビニと言う嘘は使える訳も無く、二人は馬鹿正直に話したのだろう。
何処まで話したのかは分からないけれど…。
すち
すち
それはそうだが、朝っぱらから らん のために食事の仕込みを多くするともなれば、大変になる事間違いない。
らん
すち
らん
すち
すち
すち
すち
らん
らん
らん
すち
すち
その厚意を受け取ってしまって良いのか分からない。
返答に迷って俯けば、すち が立ち上がって近づいてきてポン、と優しく頭に触れて撫でた。
すち
すち
すち
らん
すち
洋服とか、靴とか、一杯買ってくれた。
こんな事で心を開くのはもので釣られている感じがして嫌だけれど、それでも らん の事を心から思ってくれている様な行動ばかりが見受けられる。
らん
すち
すち
らん
すち
嬉しそうに微笑んだ すち が優しく らん の頭を撫でてから部屋から去って行った。
いつも こさめ に向けられていたソレを、自分に向けられる事に慣れない。
先ほど すち が撫でた場所を押えてむず痒さを払い除け、当初の目的通りに飲み物に手を伸ばした。