テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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君を幸せにしたい＿ー💙❤️編ー

第50話 - 第50話

2023年12月29日

#BL

#恋愛

#夢小説

#snowman妄想物語

#SnowManBL

深辰ゆり💛💜(元:宮辺ゆり

高校入試も終わり、あとは数日後卒業式を控えているだけ。俺は無理を言い、父の施設に、面会に来た。

職員さんにつれられ、面会部屋に来た父は、すごく痩せ……なんだか老けた印象だった

❤️

父さん………

華

え………

父

久しぶりだな、❤️。

美咲先生

どうも。すみません、無理言って……

父

いやいや、こっちこそ、すまんね。会いたくなかった訳じゃないんだが色々とな…

父

えーっと。そちらのお嬢様は……

華

あ。何度かお会いしたと思います。○○華です。

父

○○………え。

華

あ………すみません。

父

いえ。こちらこそ……すまんね……お母さんは……？

華

母はあれから出てったきり。連絡取れません。

父

でもなんで、❤️と？

華

色々ありまして。❤️くんに助けていただいて、今おなじ施設でお世話になってます。

美咲先生

❤️くん、ほんと頼もしくなりましたよー！料理も上手で、みんな笑顔が増えました！

父

そうか。たしかに、❤️の料理は美味かった…また食べたいけどな

❤️

持ち込みできるなら、持ってくるよ？

父

いや、そこまではいいよ(笑)
ちゃんと思い出として残ってるから…

❤️

父さん………

美咲先生

あ、それと今日は、ご報告あってきたんですよ

❤️

父さん、おれ、心理士になりたいんだ。だからそういう大学に進みたくて、高校、きめて、無事合格したよ！

父

そうか………ちゃんと自分で決めたか……良かった(泣)

❤️

皮肉かもしれないけど、おれ、勉強に逃げてた。
でもそのお陰で、進路決めるのに成績は問題なくて済んだ。父さんと二人で暮らしてからも、料理覚えれたから、こうやって誰かの役に立ててる。それが凄く嬉しいんだ…

父

そうか………(泣)

❤️

華もね、ちゃんと進路きめたんだよ？

華

はい。色々あったけど、そんなことに負けてられないですから！それをバネに生きていきますし、人生、楽しんだもの勝ちですから(笑)

❤️

たしかに！(笑)

父

そうか………良かった。❤️は、独りじゃないんだな……

❤️

え？おれは、ずっとひとりじゃないよ？華と、💙がいてくれた。いまは華と二人だけど…

父

そっか…あ、そうだ。お前に渡すものがある。

そういって、渡されたのは1冊の通帳と印鑑。

父

本当は高校卒業時に渡そうとおもってたが、俺もそう長くは無さそうだから。

多分、高校までは足りると思うから。

❤️

え？

父

ずっと貯めてたんだよ。母親じゃあ任せられなかったから。

❤️

父さん……

父

先生、これ❤️に渡します。本人がどう使うかは自由です。

美咲先生

わかりました。ただ、施設にいる間は、こちらで保管して、本人と一緒に管理させて頂きます。

父

よろしくお願いします………
ほんとに……ありがとうございます。

笑顔の息子がみれて、幸せです……(泣)

ほんと、すまんかったな……

❤️

父さん……
父さんも大変だったよね。

もう俺は大丈夫。大丈夫だから……

父

ありがとう……

❤️

また、会いに来てもいい？

父

あぁ。何時でも来てな。

❤️

うん！じゃあ。また来るから！

父

あぁ！

あんな弱弱しい父さん見たの初めてだけど、おれは、ちゃんと父さんに愛されてたんだなって思えた。嬉しかった……

卒業式。

華

終わったねー

❤️

うん……。

華

3人で撮りたかったね……

❤️

そう…だね。

華

初めてだね、3人揃わないの

❤️

だね。おれらはいいけど、💙は一人……
どうしてるかな

華

まぁ、💙君のことだから、すぐ友達できてんじゃない？笑

❤️

たしかに(笑)

華

4月からは別々だね。

❤️

うん。

華

まぁ私は来蘭がいるけど(笑)

❤️

おれは大丈夫。勉強さえできればいいから(笑)

華

はは(笑)❤️君らしい(笑)

❤️

さぁ。父さんにも卒業証書見せに行こうかな。
一緒いく？

華

うん！

こうやって高校入学したときも制服姿で2人で面会にいった。父さんは俺たちが付き合ってると思ったようで、初孫見るまで頑張ると言って笑っていて。訂正出来なかったし、初孫なんて見せれる訳もなくて……

高校入学し、早くも3年へと進級。最近面会にいっても、明らかに弱ってるのが分かるほどだった…

華

お父さん……大丈夫かな？

❤️

多分長くないと思う。

華

初孫は見せらんないけどさ、晴れ姿見せてあげれたらな……

❤️

え？

華

言い方わるいけど、どうせ先がないなら、勘違いしたままでいいとおもうんだ。それでお父さんが幸せなら。私にとっても、もうお父さんみたいだし。

❤️

華………でも

華

そりゃぁ💙くんとなら嬉しいけどさ///
でも、それはさ、叶うかもわかんないし、叶ったとしても💙君なら分かってくれるとおもうし。

❤️

………いいの？

華

うん！

優奈

何？2人で話してんの？

華

あ、優奈！

❤️

優奈はどう思う？

優奈

ん？何が？

華

❤️くんのお父さんね、あまり長くなさそうで。勘違いしたままだからさ。すごく喜んでくれてるからね、そのまま勘違いさせて、安心させたいなっておもって。

優奈

いいの？2人とも別に好きな人……てかそこまでするなら2人付き合ったらいいじゃん。意外と上手くいくんじゃない？

❤️

えっ………

華

それは………

優奈

だって、2人とも想う相手はおなじ何でしょ？叶うかも分からないのに。再会したときには向こうにも相手いるかもしれないじゃん？

❤️

そうだけど………

華

まぁね………

優奈

だったらいっその事、2人くっついてて、再会したとき考えとけば？

優奈

てか私がそうじゃないと嫌だ！諦めつかない！

❤️

へ？

華

まだ諦めてなかったの？笑

優奈

じゃあ、❤️くん、
私が華、どっちかしか選べない状況で、必ずどっちか選ぶとしたらどっち選ぶ？

❤️

………華かな。

華

え？

優奈

うん、分かってたけど、もう少し悩もうか。悲しすぎる…

❤️

ごめん………

優奈

華も、そうでしょ？💙くんじゃ無かったら他の男なんて興味もないでしょ？❤️くんなら少しは……

華

………まぁ、ほんと言うと。今じゃ❤️くんの方が好きかな……

❤️

えっ………///

華

でも、分かってるよ？❤️くんが💙君のことをずっと思い続けてるの。揺るがないの。私そういうとこも好きだから……

優奈

私も華じゃなきゃ無理だ。
💙さんの事意外なら負けない自信あるけどな。

華

優奈……

❤️

俺。幸せにできる自信はないけど

華

大丈夫(笑)

❤️

………なんか複雑。

優奈

いいんだよ、いまは経験しとこ？(笑)

華

優奈の方が大人だなね（笑)

それから俺たちは色々計画した。もちろん、受験もあるから、勉強もしながら。夏休みに入り、2人でまた面会に。

父

きてくれたかー。

それくらいしか話せなくてぼーっとする父。そして帰り際に発した言葉

2人の結婚式。行きたかったな…＿

それを聞いた俺たちは急いで、父の施設のスタッフさんと、施設長や美咲先生に相談し、計画を実行する事にした。

君を幸せにしたい＿ー💙❤️編ー

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