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コメント
3件
なんかすごい色々なことが起きた気がする、(?) 元王女ってことはノアさんのお姉さんなんでしょうか🤔 今回も面白かったです✨️
アカデミーの大講堂は朝から少しざわついていました
普段の授業とは違う
空気が浮ついているというかみんな少しだけ緊張しています
先生
前に立つ教師の声が、静かに響く
先生
先生
<_______
<_________!
ザワっと空気が揺れる
ノア
私は少しだけ背筋が伸びた
冒険科
このアカデミーの特徴でもある、実地活動
ノア
実際に外へ出て、見て、関わる
それが、この国の貴族に求められることだった
先生
先生
ノア
小さく呟いた
ジャパール
その横で、ジャパールが椅子にもたれていました
ジャパール
ノア
ジャパール
そのとき
エトワ
ゲミノールム
少し離れた席にいる2人
昨日までなら普通にいつも言い合ってるんですけど
エトワ
ゲミノールム
ノア
ジャパール
ノア
同時に首をかしげる
ジャパール
ノア
ジャパール
ノア
エトワ
ちょっと声が裏返る
ジャパール
ノア
でも聞いたら面倒そうなのでやめときますか
ジャパール
ジャパールがミノルの方を見る
ゲミノールム
ジャパール
ノア
しかも珍しく落ち着きがない
ノア
ジャパール
ジャパール
ジャパール
ノア
ノア
ジャパール
ノア
その瞬間
<_____
後ろからヒソヒソと声が聞こえてきました
ノア
ちょっとだけ固まる
ノア
ジャパール
ノア
でも実際は
ユリさんの部屋にヒロさんが侵入しただけ
完全な風評被害ですね
それを知るのはまた後ほど
その頃
アカデミー校舎、西棟
ヒロ
教室に声が響く
ヒロ
先生
ヒロ
あーかわいそ
あいつ教師に囲まれてるよ、王子のくせに
ユリオス
壁に持たれて見る
ユリオス
寝不足、耳に入る説教
昨日のやり取り
全部が積み重なって頭が思い
ユリオス
息を吐く
ユリオス
ユリオス
ユリオス
視界が揺れる
足から力が抜けて
ユリオス
ガン
ヒロ
先生
ヒロ
ユリオス
ヒロ
ヒロ
先生
先生
ユリオス
先生
ユリオス
ヒロ
ヒロ
ユリオス
ヒロ
ユリオス
<ちょっと2人とも!
<一応治療室に行きなさーい!!
ヒロ
ユリオス
ヒロ
ヒロ
ユリオス
ほんとに強がりだな
ヒロ
ユリオス
ヒロ
強がる人ほどよく怪我するんだよね
姉さんの事で、よく知ってる
ヒロ
先生
ノア
先生が広げた紙を見る
先生
先生が名前を読み上げる
先生
ノア
先生
ジャパール
先生
エトワ
先生
ゲミノールム
先生
ノア
少しだけ驚いた
先生
先生が紙を広げる
先生
ザワっと空気が揺れる
先生
ノア
先生
先生
先生
先生の声が、少しだけ重くなる
先生
エトワ
エトさんが首を傾ける
先生
先生
先生
空気が少しだけ静まる
先生
もう一度地図を見ました
ノア
王都から離れた場所
知らない種族
知らない空気
ノア
少しだけ胸が高まります
怖い
でもそれ以上に
ノア
その気持ちが
確かにありました
ノア様がアカデミーへ入ってからは
エルフィーネ公爵家の屋敷は、少し静かになった
ナオキル
廊下を歩きながら小さく息を吐く
ナオキル
それが、自分の“いつもの仕事”だった
でも今は寮生活
ナオキル
ナオキル
僕の役目は、一度終わった
だ、か、ら
先輩
ナオキル
ナオキル
現エルフィーネ公爵
アルヴェルト直属の護衛騎士へ昇格したという訳ですか
ナオキル
断る理由はない
むしろ、ありがたい話だ
ナオキル
そう決める
余計なことを考える必要もありません
ノア様の事も、あの女性の事も
全て一旦忘れましょう
護衛は、仕事を優先するものですから
アルヴェルト
アルヴェルト
ナオキル
アルヴェルト
ナオキル
公爵専用会議室
アルヴェルト様によると
今日は、隣国の公爵二名との会談らしい
ナオキル
僕はアルヴェルト様の少し後ろに立った
会話に入ってはいけない
でも、聞く
護衛は、“空気”も読む必要があるんです
アルヴェルト
アルヴェルト様が静かに言う
向かいには二人の公爵
一人目
褐色の肌に、金装備の多い衣装
蛇のような鋭い目
ナオキル
ナオキル
もう一人は対照的だ
自然豊かな国、リュミエール自治領の公爵
落ち着いた雰囲気で、柔らかく笑っている
アルヴェルト
アルヴェルト様の落ち着いた声で空気が締まる
アルヴェルト
アルヴェルト
ナオキル
ナオキル
銀のような灰色の髪
宝石みたいな水色の瞳
それは、王族の象徴だった
どの国にもない、この国だけの血
だからこそ、王家はその血を重視している
アルヴェルト
アルヴェルト
ザハルディア連邦の公爵
ザハルディアの公爵が、口元を歪めた
ザハルディア連邦の公爵
アルヴェルト
ナオキル
アルヴェルト
アルヴェルト
アルヴェルト
アルヴェルト
アルヴェルト
ザハルディア連邦の公爵
砂漠の公爵が、低く笑う
ザハルディア連邦の公爵
アルヴェルト
空気が少しだけ冷えた
でも男は気にしない
ザハルディア連邦の公爵
ザハルディア連邦の公爵
ナオキル
指先がほんの少し動いた
ナオキル
心の中だけで思う
ザハルディア連邦の公爵
男は楽しそうに続ける
ザハルディア連邦の公爵
ザハルディア連邦の公爵
笑う
でも、その目は笑っていない
アルヴェルト
アルヴェルト様は表情を変えない
ただ静かに言った
アルヴェルト
ザハルディア連邦の公爵
ザハルディア連邦の公爵
空気が止まりかける
ザハルディア連邦の公爵
ザハルディア連邦の公爵
ザハルディア連邦の公爵
ナオキル
ナオキル
一方
リュミエール自治領の公爵
自然国の公爵が静かに言う
リュミエール自治領の公爵
リュミエール自治領の公爵
ザハルディア連邦の公爵
リュミエール自治領の公爵
ザハルディア連邦の公爵
ザハルディア公爵の笑みが少しだけ薄くなる
ナオキル
ぼんやりそう思った
ナオキル
その時、ふと引っかかった
頭の中に浮かぶ、訓練所
静かな瞳の奥、整いすぎた立ち方
仮面で隠された目元
ナオキル
ナオキル
そんなわけない
でも
なぜか少しだけ、胸の奥がざわついた
もしあの人がそうならば
僕と結ばれる事は、決して無いからだ
ナオキル
何考えてんだよ、自分
1年前
王都から遠く離れた、北部森林区域
深い森の奥
木々の隙間から落ちる光だけが、静かに地面を照らしていた
その中にポツンと
白い机と椅子
場違いなほど綺麗なティーカップ
積まれた本
そして1人の青年
紫烏色の髪に、細いフレームのメガネ
まるで最初からそこにいたみたいに、静かに本を読んでいる
風がページをめくる
その時
遠くから声がした
ガサガサと草を踏み分けて、数人の生徒が現れる
アカデミーの制服
疲れた様子で近づいてくる
1人が声をかける
青年は、本から目を上げる
静かな目
低いけど、柔らかい声だった
それだけ言って、また本に視線を戻す
青年は答えない
時間だけが過ぎる
生徒たちは引かない
質問して
否定されて
また聞いて
それを、繰り返す
1時間
2時間
森の空気が、少しずつ重くなっていく
一人が舌打ちする
空気が変わる
最初の丁寧さが消えていく
青年は、ゆっくり本を閉じた
ついに、一人が青年の胸ぐらを掴んだ
でも青年は怒らなかった
ただ
少しだけ口元を歪めた
にやりと
不気味なくらい穏やかに
少し弾んだ声
森の奥を指差す
生徒たちは苛立ったまま歩き出す
誰も礼を言わない
誰も振り返らない
青年は、それを静かに見送る
やがて
姿が完全に見えなくなった頃
青年は、小さく笑った
優しい声で
まるで、本当に送り出すみたいに
そのあと、ぽつりと
森の奥で
何かが、笑った気がした