カチャッ…シュルルル…
乱歩はベルトを緩めた。
室内にはゆめの荒い吐息が響いていた。
ゆめ
ハァッ、ハァッ、ハァッ…/////
(私ばっかり、恥ずかしいよ…///)

その間、ゆめの頭にはお風呂場での憂い事が浮かんでいた。
…乱歩はこういう状況に「慣れているのだ」と。
乱歩
…

乱歩
ゆめ

ゆめ
…?///

乱歩
先に訂正しておくが…
それは違う。

ゆめ
な、なにが…ですか?

乱歩
ぼくはこれまで女性を部屋に招き入れたことなんて一度もない。

ゆめ
ドキッ…(なんでバレて…///)

乱歩
名探偵を舐めるんじゃないよ…まったく。

乱歩
不安だったんだろう?自分はこんな経験初めてなのに、
きっとぼくはこういう状況に

ゆめ
ッ…!!

ゆめ
(あぁ、やっぱりこの人には敵わないな…)

乱歩
その反応…アタリだな?

ゆめ
はい…

乱歩
やっぱり(ニッ

乱歩
よかったらゆめの想い聞かせてくれない…?
ぼくはゆめの全部が知りたいんだ。

乱歩
ぼくに言いたいこと、
あるならいくらでも聞くよ。

乱歩はゆめを引き寄せて足の上に乗せ、
優しく抱きしめ、頭を撫でながらゆめの話に耳を傾けた。
ゆめ
乱歩先輩、たまに意地悪してくるけど、なんだかんだでいつも私のこと助けてくれるから…優しいし、頼りになるなぁって、こんな風になりたいなってずっと憧れてたんです。

乱歩
うん…そして…?

ゆめ
そんな中、今日お家に泊めてくれるってなった時に、なんの迷いもなく…軽い感じで受け入れてたのが、その…///

ゆめ
私は乱歩先輩のことッ…///職場の先輩とかじゃなく、てッ…
一人の男性として意識してる、のに……(ポタッ

ゆめの目からは涙がこぼれていた。
乱歩はそれを優しく拭う。
乱歩
ゆっくりでいい…
ちゃんと、聞くから…ギュッ…

ゆめ
どうせ…ただの職場の同僚、
くらいにしかッ…思われてないんだって…

ゆめ
私ひとりで意識して舞い上がってッ、恥ずかしがってッ…
もう、この気持ちをどうしたらいいかッ分かんない…!!

ゆめ
先輩のばかッ…!

自分の胸の中で泣きじゃくるゆめを優しく抱きしめながら
寂しげな表情で見つめる乱歩。
ゆめの呼吸が落ち着いてきたタイミングで乱歩が語りかける。
乱歩
今更こんなことを言っても信じてもらえるかはわからないけど…

乱歩
さっき言った通り、ぼくは部屋に女性を招き入れたことなんて一度もない。社長や与謝野さんですら入れたことがない。

ゆめ
えッ…

乱歩
それに、基本ぼくは友人と呼べるような人が社の者以外にはいないんだ。
…そんなだからこの状況に慣れようがない。

乱歩
ゆめ?

ゆめ
…?

ゆめはゆっくりと顔を上げ、乱歩と視線を合わせた。
そして乱歩が優しく語りかけるように言葉を紡ぐ。
乱歩
そのぼくが…だ。
君を部屋に招いたうえ、君の全てを知りたいと一人の男として君の前にいる。

乱歩
この意味…分かるかな…?

ゆめ
…!!///

ゆめ
…言葉で、教えてくださいよ…///

乱歩
間抜けだしおっちょこちょいだし、危なかっしいキミに
…ぼくが分からせてあげるよ。

乱歩はゆめをヒョイッと持ち上げ
向かい合うようにして膝の上に座らせた。
そして、ゆめを真剣な顔で見つめながら口を開いた。
ゆめ
(ち、ちかいッ…///)

乱歩
ゆめ。

乱歩
…ぼくは一人の女性として、ゆめのことが好きだ。同僚としてなんかじゃない。

乱歩
どうしようもないくらいに、ゆめのことが好きだ。ッ…大好きなんだ///

力強くゆめを抱きしめる乱歩。
その手や身体は微かにふるえていた。
ゆめ
(先輩も…同じ気持ちだったんだ…ギュッ)

乱歩
…///

乱歩
…ゆめ

ゆめ
は、はいッ…///

乱歩
ぼくの、ぼくだけの彼女に、なってくれますか…?

不安そうに返事を待つ乱歩。
しかし、ゆめが断るわけもなく…
ゆめ
…はいッ!!///こちらこそよろしくお願いします‼(*ˊ˘ˋ* )

乱歩
ほんとに?!…ありがとう!!///ギューッ

ゆめ
ッ…あのッ先輩、お願いごとしても…いいですか…?

乱歩
うん?もちろんだよ。
…なんだい?(*´-ω・)

ゆめ
えっと…その…

ゆめ
キ、キキ、キスッ…してほしい…です‼///

乱歩
へッ?!…/////い、いいよ。
(ゆめから誘ってくるなんて思わなかったから吃驚しちゃった///)

乱歩
ほら、ゆめ…口こっち…

ゆめ
ヒ、ひゃい…♡///

乱歩
ん…♡

ゆめ
チュッ♡クチュッ、チュプッ…♡んッ♡///
(先輩のキス…気持ちぃ///)

乱歩
ん…♡ハァッ♡

乱歩
顔真っ赤だし、おめめもトロン…ってなってる♡
…そんなに気持ち良かったの?

ゆめ
ん… コクコクッ♡

乱歩
フフッ…ほんと可愛い♡

ゆめ
(乱歩先輩のあんな顔…見たことないよ…///もっと色んな先輩をみたいッ…♡///)

乱歩
(ぼくだけが知ってるゆめの
アヘ顔…もっとみたい…
ぼくで乱れるゆめの顔を…
もっとッ…!! ///)

乱歩
(ゾクゾクッ…♡や、ばい…
想像しただけで、もうッ…)

乱歩
ゆめ、ぼくを受け入れて…///
もう我慢できないッ…ハァハァ…♡

ゆめ
……はいッ♡///
