肌寒さを感じ、目が覚めた。
枕元に置かれてあるデジタル時計には
6:27 と表示されている。
重い体を庇うように上体を起こせば
昨日の余韻で頭がズキズキと痛む。
二日酔いだ。
ふと視線を下ろすと、
硬い床の上で体を丸めて眠るえいじの姿があった。
つりめ
風邪ひいちゃうよ…
つりめは自分を包んでた毛布をえいじにかける。
物音を立てないように台所へ向かう。
すると水を飲んでいたそらがつりめに気づく。
そら
昨日飲ませすぎたかも、ごめん。
つりめ
ううん、平気。
つりめ
そらこそ大丈夫なの?
ガラスでできたコップを両手に持ち、
ちまちまと水を飲むつりめとは違い、
そらは一気に水を飲み干した。
そら
大丈夫じゃなさそうに見える?
つりめ
見えない。
そら
そういう事。
そら
あ、俺もっかい寝るから
そら
みっくん起こしてよ。
つりめ
えぇ…めんどくさい。
そらが突然つりめの髪の毛をボサボサにする。
つりめ
いきなり何すんの…
そら
寝癖ができる髪があって羨ましいなぁ。
そら
ってことで8時に起こせよ〜
と、手をひらひらさせながら
そらは台所を出て行った。
全く、マイペースなんだから。