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ボクの名前は誰も知らない 4

ボクの名前は誰も知らない 4

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ボクの名前は誰も知らない 4

♥

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2018年11月02日

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死ぬのを先延ばしにする事を決めた時から1週間がたった。

3日前からもうボク達の食べ物はない。

お腹が空いて死にそうだ。

隣を見ると、渚もぐったりしている。

このまま死んじゃうのかな…

その時、2つの影が現れた。

謎の人2

謎の人2

お?

謎の人2

大丈夫かー?

誰…?

謎の人

ねぇ、だいぶ弱ってますよ

謎の人2

ホントだ

謎の人は、持っていたリュックから何かを出した。

謎の人2

よいしょっと

謎の人2

これ、食べる?

クッキーだ。

ボクは無意識に手を伸ばす。

謎の人

はい、どうぞ

ボク

あ…りが…とう

渚と分けたクッキーを口に入れる。

うわぁぁぁ…。

こんなに美味しいものを食べたのはいつぶりだろう。

今まで何かを食べたとしてもその辺の虫や草だった。

クッキー、すっごく美味しい。

ボクは渚と顔を見合わせて久しぶりに笑った。

何だか元気が出てきたボクは、顔を上げる。

2つの顔。

そっくりだけど、微妙に違う所もある。

兄弟なの?

謎の人2

そう、兄弟なんだ!

謎の人2

俺の名前はハルト、弟だよ

謎の人

僕はルイ、兄のほうです

ルイ

よろしくね!

ボク

よろしく〜

二人ともかっこいい。

よろしくね〜

さっきはありがとう

ハルト

おう、あれぐらいどってことないよ!

ルイ

というか、何で君達はここにいるんですか?

ルイとハルトがボク達の顔をのぞき込む。

ボク

ボク達は…

家出してきたんだよね

ハルト

家出…?

ハルト

君たちいつからここにいる?

ボク

1ヶ月前くらいからかな

ルイ

1ヶ月前って…

ルイとハルトが顔を見合わせる。

ルイ

アレが起きた頃ですよね…

ハルト

うん…

え…何だろう。

何か…あったの?

ルイ

うーんと…

ルイ

ハルト、どうしましょう

ハルト

こっち向かれてもねぇ…

ハルト

この子達にはちょっと刺激が強すぎるんじゃない?

ハルト

君たち、何才?

ボク

ボクは5才

私は6才だよ〜

ハルト

うーん…

ルイ

どうします?

ハルト

ハルト

なぁ、君たち

ハルト

今から僕たちが君たちに見せるものは

ハルト

決して良いものじゃない

ハルト

人によっては一生トラウマになることもある

ハルト

どうする?

ハルト

ここで気になるけど
怖いから見ないっていうのも一つの手だよ

ルイ

よーく考えてくださいね

· · ·どうしよう。

そもそもトラウマって何?

シマウマの仲間?

でもこの話の流れだったら何か怖い言葉なんだろうな…。

どうしよう…

ハルト

判断は君達に託す

ハルト

自分たちで考えてね

あ、そうだ。

今はこっちの話を考えないと…。

うーん…

ちょっと怖いけど…

やっぱり気になる。

トラウマだかシマウマだかしらないけどボクは知りたい。

渚はどうだろう。

私は…知りたい

渚も…

ボク

ボクも知りたい

ハルト

ハルト

そっか

ルイ

じゃあ、話しましょうか

ルイ

君たちがここに来た頃の

ルイ

恐ろしい話を

ハルト

その前に

ハルト

· · ·ちょっと着いてきて

そう言って、ハルトは僕達に背を向け歩き出した。

ボク

え…

何だろう…。

とりあえず、着いて行ってみるか。

道がけわしい。

何度か転びそうになったけれど、

渚やハルトやルイが助けてくれた。

そうこうしているうちに、ハルトが足を止めた。

ルイ

お、着きましたか?

ハルト

うん

何だろう。

今のところルイのかげになって何も見えない。

ボク

· · ·っ!

ふいに、強烈な変な匂いがした。

隣を見ると、渚も鼻をつまんでいる。

ボク

何、この匂い…

ハルト

君たちはここで1ヶ月前何があったのか知りたかった

ハルト

これがその時何があったかの証拠みたいなものだよ

僕はその“証拠”を見た瞬間、

━━意識を失った。

この作品はいかがでしたか?

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コメント

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ユーザー

何々!何を見たの?!え?!

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