海
(外に出ては行けない)
海
(穹さん怖かったな…)
叶
あ、海君!
海
叶さん?
海
本を読みにきたんですか?
叶
ハイっす
叶
俺っち、本が好きなんで
叶
たまに来るんっすよ
海
へぇ、以外
叶
そうっすか?
叶
海君はどういう本読むんっすか?
海
あ、僕は…こういう…
大量に積み上がる本の山を指さす
叶
これ全部…ミステリー系…?
海
はい、僕…『殺人』系が好きなので
叶
え…
叶
(なんか一瞬目が…気のせいか)
海
あ、叶さんはどういう本が好きなんですか?
叶
え…あ、俺っちは
叶
恋愛系の小説が好きっすね
海
あー、この本読んだことありますよ
叶
そうっすか!?
海
特にこのシーンが~~
叶
分かるっす!
叶
~~~~
海
分かります!
沢山話して…
海
あ、時間が…
叶
そうッスね
叶
ごめんなさいっス
叶
久しぶりにこんなに話したっす
海
僕もです
叶
あの、良かったら明日も話さないっすか?
海
全然大丈夫ですよ!
叶
じゃあまた今度っすね
海
はい
海
では
そう言い、自分の部屋に戻った
???室
穹
で、叶
穹
葵はどうだった
叶
うーん、特に無いかなぁ
叶
あ、あるとしたら…
叶
俺っち、好きな本聞きました
葵
は?
葵
それがどうした
叶
海は『殺人系』って言ってた
葵
え
穹
うーん…そうか
叶
あと…海の目が一瞬
叶
『赤くなった』
叶
気がする
葵
は?何だよそれ
穹
へぇ…コレ見て
穹がテーブルの上に1冊の本を開き見せる
葵
な、これって…
穹
『殺人に溺れた者は血に飢える』
穹
どの殺人鬼も共通して目や手、顔の一部が赤みを帯びている
叶
確かに…
葵
確か、海の目は元々黒だよな
葵
『殺人鬼』か…有り得るな
穹
これからも叶が海の様子を見て貰う
叶
了解
叶
あ、葵兄は仕事終わりました?
葵
おう、余裕だった
穹
ま、引き続き僕は情報集めでもしておこう
海の部屋
海が机の上で何かを書いている
海
…
豪邸生活 2日目 今日、叶さんと書斎であった。 好きな本の話題を沢山話した。明日も話す予定だ。
海
今日はこれで良いか
海
明日が楽しみだな
ニコッと笑う海の目は赤く、空に浮かぶ満月を見つめていた