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春千夜

春千夜

実は……………

春千夜

………

いつもと違う玲さんの様子に俺は息を呑んだ。

……この仕事を辞めることになったんです。

春千夜

ぇ……?

は?なんで急に?

春千夜

ど、どうして……

…………

春千夜

ど、どうして……

…………

どうしてか?

それは言えない。

だって春さんは………

私が

女だということを知らないから

私が仕事を辞めることになった理由。

それは………

ある客が私が"女"だと気づいたから

回想

私はその日、いつもの様に働いていた。

すると……

ねぇねぇ玲ちゃん

※玲は他の客にも「玲ちゃん」と呼ばれてます

どうかしましたか?

玲ちゃんってさ……

"女の子"でしょ

…………?!

な、何処でバレた?!

男装は完璧にしてたはず。

サラシだって巻いてる。

ヴィッグもちゃんと被ってる。

今まで誰にもバレたことなかったのに……

何で?

何で………

ん〜?

あ、あのね、

たまたま見ちゃったんだよねぇ〜

店から"女の姿"で出ていく玲ちゃんを

またまた回想

♪〜〜

マスター

玲。((ドア越しに

はーい

マスター

後で買い出し頼めるか?((ドア越し

了解です!

マスター

頼むぞ。((ドア越し

はい!

♪〜〜

(あれは……誰だ?)

(………玲ちゃんに似てる。)

マスター

玲!

マスター!

どうしたんですか?

マスター

___も追加で買ってきてくれ!

了解です!

(玲………)

やっぱり………ボソッ

!!

あの時……ボソッ

やっぱり玲ちゃんだったんだね!

(どうしよ……)

(どうしようどうしようどうしよう)

(マスターに迷惑かけちゃう……)

マスター

玲。

ビクッ

マスター

ちょっといいか?

……はい。

スタッフルームだと思ってくれ

マスター

……仕事はどうする?

マスター

続けることも出来るが……

………

私は………

マスターには沢山お世話になった。

これ以上迷惑をかける訳にはいかない。

………辞めます。

辞めさせてください。

マスター

………そうか。

マスター

困ったらいつでも戻ってこい。

ありがとうございますm(_ _)m

回想終了

春千夜

…………そんなに話したくないですか?

……………

春さんになら

言ってもいいかな。

𝕟𝕖𝕩𝕥➯➱➩400

少し変わった一目惚れ

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