ありすちゃんは自分の過去を淡々と話し始めた
話の途中で、時々泣きそうな顔もした
よく知らないけど、友情が欲しいってことはすごく分かった気がする
でも……
○○
それってさ、私に関係ある?
神崎ありす
え……
○○
さっきからさ、自分がすごく可哀想なように話してるけど
○○
聞きたいのはその話じゃないんだよね?
神崎ありす
な、なんでそんな酷いこと……
○○
酷い?
バン゛
○○
関係ない人を巻き込んでまで偽の友情を手に入れようとしたお前に
○○
なんで同情しなきゃなんないんだよ
神崎ありす
!
○○
そんな話する前にさ、言う事あるんじゃないの?
○○
自分が今までどんな酷い事をしたか、いい加減ちゃんと反省しようよ?
○○
幼児じゃないんだよ?
神崎ありす
ッ、ごめんなさいっ、
○○
何に対して謝ってんの?
○○
自分が悪いとか、まだ自覚してないよね?
神崎ありす
ギクッ
○○
ちゃんと時間かけて考えてきなよ
○○
過去の話なんか私には一切関係ない
○○
そんな事より今、ありすちゃんがしなきゃ行けない事は何?
○○
沢山の人に迷惑かけて、それじゃあ昔と全然変わらない
○○
友情どころか、信頼まで失っちゃうよ?
○○
まあもう手遅れだけど
京谷賢太郎
……なんか言ったらどうなんだよ
神崎ありす
……○○ちゃんが羨ましかったっ、
○○
?
神崎ありす
沢山の部員の皆から信頼されてて、愛されてて、
神崎ありす
私には無いものを持ってたっ、!
神崎ありす
それがほんとに羨ましくて、
神崎ありす
だから、私の苦しみを味あわせてやろうと思ったの
神崎ありす
これがどんな酷いことか、ちゃんと最初から分かってたよ、
神崎ありす
でも止められなかった
神崎ありす
あやのに…一度壊されたから
神崎ありす
もう一度、新しい友情が欲しかったの
○○
……なら最初からそう言えばいいじゃん
○○
ありすちゃんがしている事はただの虐めだよ
○○
下手すれば退学
○○
それでもいいの?
神崎ありす
嫌だっ、
神崎ありす
もうこんな事しない……
○○
うん、
○○
でもさ、私も初めて皆から裏切られて
○○
あぁ、こんなに辛いんだって思った
○○
壊されるって、こんなに辛いんだってニコッ
神崎ありす
……ッ、
神崎ありす
ごめんなさいっ、ごめんなさい!
○○
もういいってば笑
京谷賢太郎
○○とお前は違ぇよ
神崎ありす
……!
京谷賢太郎
神崎、お前双子の姉ちゃん虐めてたのか?
神崎ありす
!……うん
神崎ありす
あやのは、私と正反対で
神崎ありす
優しくて、正義感があって
神崎ありす
私なんかよりずっと先に行ってる
神崎ありす
それが……嫌だったの
京谷賢太郎
お前って何回同じ事したら済むんだよ
神崎ありす
……
京谷賢太郎
もう2回目だぞ?人を死まで追い込んだの
京谷賢太郎
お前は自分で自分の欲しい友情を手放してる
京谷賢太郎
○○は違って、お前に一方的に壊されたんだよ
京谷賢太郎
お前がどんなにヤバいことしてるか分かるか?
神崎ありす
……はい
神崎ありす
もうしません、
○○
絶対?
神崎ありす
はい
○○
よし、じゃあ来て
神崎ありす
?
神崎ありす
何……?
○○
本当はさ、ありすちゃんが反省するまでしごくつもりだったけど……
シャラ……
神崎ありす
?何これ……
○○
キーホルダー
○○
おそろい!
神崎ありす
!
神崎ありす
……ポロ
○○
ねえ、また1から友達になってみない?
神崎ありす
……グスッうん、!
○○ちゃんは本当に優しい
昔のあやのに似てる
そして○○ちゃんのおかげでよく分かった
本物の友情は奪うものじゃなくて、
自分で作っていくものなんだって
ねくすと!