〇〇
えっ⋯??

〇〇
なんの事⋯?

元貴
・・・自分の口で言う気は無いんだ?

〇〇
待ってよ!?なんの事言ってるのっ?!何も無いよっ?!

元貴
じゃあヒントあげる。『りょうちゃん』

〇〇
えぇっ?!りょうちゃんがどうかした?!

〇〇
確かにさっき別れ際ギュッてしたけど、別に深い意味はないし、ただ寂しいって来ただけだよ?!

元貴
言う気は無いんだね。わかった。

〇〇
ねぇもっくん!手、ほどいて?ちゃんと話したよ!?

元貴は昨日使った薬の瓶を持ってきて〇〇の口に数滴落として飲ませた。
〇〇
んんっ⋯っや!(ゴクッ⋯)んうっ⋯なにっ?!

元貴
自分の口で言うまで⋯辛いかもしれないけど耐えてね。

〇〇
いやだからっ、なにもないもん!

元貴
・・・

〇〇
もっくんがなんのこと言ってるのかわかんないよっ!

〇〇
もぅ!手離してっ?!

抵抗を辞めない〇〇の口にさらに数滴⋯薬を垂らした。
〇〇
やだぁっ⋯んうっ⋯(ゴクッ)なんか口の中甘ぃ⋯なにこれっ//

薬を2度垂らした〇〇の身体に異変が現れるのにそう時間はかからなかった。
〇〇
もっくん!手をほどいてよっ!!いい加減に⋯っ//?!(じたばたしていた身体の動きが止まる)

〇〇
っ//
~心の声~
待ってっ⋯この感じ昨日の⋯//さっきのがっ、昨日ゆってたお薬⋯?!やだっ⋯また身体があついっ//

元貴
〇〇、ちょっとまっててね。(元貴は部屋を出ていった)

〇〇
はぁ⋯っ待ってっ//はぁっ⋯

元貴
確か前になんかの撮影で使った小道具の中にあったような⋯あっ、あった。(小道具の箱の中から何かを取りだした元貴。)

元貴は別室に行き部屋の荷物を物色し、寝室に戻った。
元貴
〇〇、お待たせ。

〇〇
寝室に戻ると〇〇は薬が効いて息遣いも荒く目を潤ませて元貴が来るのを待っていた。

〇〇
はぁはぁ...///もっくんっ⋯もしかしてっ、昨日ゆってたおくしゅりっ⋯?

元貴
・・・昨日より少し多めに飲ませちゃったから⋯昨日よりいっぱい大変かもねっ。

〇〇
はぁはぁはぁはぁ...//いやっ⋯たしゅけてっ//からだっあついのっ⋯

元貴
ちゃんと〇〇が自分で隠してることを言うまでは触ってあげない。

〇〇
はあぁっ//だからっ、何も隠してにゃいっ⋯あっ//はぁはぁっ♡

元貴はネクタイで縛っていた手を1度ほどいて持ってきたロープで再び〇〇を縛りベッドから離れられないように拘束した。
〇〇
あぁっ...///いたいっ⋯やめてえぇっ//はぁはぁ⋯

元貴
これで今日はずっとこのままだね⋯

〇〇
はぁはぁ⋯やらぁっ!やめてぇっ!なんでっ、こんなっ(元貴を見つめ涙が溢れた)

元貴
〇〇が悪いんじゃん。僕に隠し事して何も無かったことにして!

〇〇
・・・っひっくっ⋯ぐすっ。分から⋯なぃっ。

元貴
分からないならそのままだよ。

〇〇
教えてっ⋯なにがいけなかったのっ⋯?はぁはぁ⋯っ

元貴
それ言ったら⋯〇〇のためにならないし。自分でちゃんと言わなきゃ⋯ね?

〇〇
だってわからないぃっ⋯っ//はぁはぁ♡

〇〇
ほんとにっ⋯もっくんの言ってる嘘がっ⋯はぁはぁっ⋯わからにゃいのっ⋯っひくっ⋯ぐすっ⋯

元貴
・・・なんで

元貴は〇〇の上にまたがり拘束してる手を押さえつけて泣いてる〇〇を睨みつけた。
元貴
わかんないわけないだろ?!

〇〇
っひっ?!

元貴
りょうちゃんは優しいから⋯心許したのか?

元貴
あんなにベタベタ触られて平然として⋯

〇〇
っ⋯だからさっきギュッてしてきたのはっ⋯

元貴
違う!!

〇〇
っ!!?(元貴のあまりの迫力に震えが止まらない〇〇)

元貴
⋯2人きりで楽しかったか?俺と2人より、りょうちゃんと2人のが良かったか?!

〇〇
⋯何言ってるのっ⋯??私はもっくんが好きだよっ⋯?

元貴
好きならなんでっ!

元貴
なんでりょうちゃんに勝手に抱きしめられてんだよ?!りょうちゃんになんでキスされてんだよ!?

元貴が言っている事がようやく理解出来た〇〇は激しく怒る元貴を真っ直ぐ見つめて静かに涙を流した。