世界はもうすぐ終わる。
自分勝手な人間たちの代償だ。
迎えた地球最後の日は、雪が降っていた。
日陰の隅で生きて来た俺と彼女は
降り止まぬ雪を眺めていた。
____彼女は、地面に積もっていた雪をすくうと 俺の服の下に投下した。
「冷てぇ」とか言いながら俺も雪をすくった。
舞い散る雪の向こう、彼女は笑っていた。 俺も笑っていた。
世界の片隅で、俺と彼女は雪合戦に興じていた。 もうすぐ世界が終わると言うのなら
今 終わって欲しい。
コメント
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幸せなまま死にたい、ということですね… でも、世界が終わらなければ、このまま二人楽しく過ごせる未来があったのかなと思うと複雑な気持ちです…😢 地球最後の日に雪遊びをする二人の、どこか儚げな雰囲気がとても好きでした…!